今年中に今の仕事(観光業)をやめる!と決意したぼやき
私はドイツに来てしばらくしてから、なんとなくの流れで今の旅行会社 に転職した。(日本語ができる人を募集していた為)
観光業に元々興味があったわけではないが、アジア旅行に特化しているうちの会社で日本部門を担当するようになってからは、日本が大好きになったし、日本の歴史や文化にも興味をもつようになった。なにより、日本人としてのアイデンティティが確立されたのはこの会社に勤めるようになってからだと思う。
早いもので勤めてから7年程経ち、今や勝手知った楽な職場となったが、この度のパンデミックでうちの会社も例に漏れずツアーができなくなり、時短勤務になったことで幸か不幸か、今後の人生の事やずっと頭の片隅にあった転職のことをゆっくりと考える時間ができた。
結局、私の場合は今後の生活スタイルを変えることを優先したく、職種よりも場所を選ばすフレキシブルな仕事ができるという条件が第一となったため、(考えが安易かもしれないが)ウェブデザイナーを次の職として選んだ。
そして、今年は『パンデミックが落ち着いたら夫と日本に数カ月間のプチ移住をする』という目標がひとつできたので、そのタイミングで今の会社を辞め一旦観光業から離れる!と決心したものの、
正直まったく未練がないわけではなく昼と夜で考えが揺らぐような状態だ。
まったく畑の違うウェブデザイナーの仕事に不安があるのもあるが、旅行業を通して日本の未来に貢献できる仕事につきたいという気持ちもあったので、本当は同じ業界での転職や勉強をしたほうがいいのではないかと思いが、出ては隠れて、出ては隠れてを繰り返してる。
今の仕事を通して日本のポテンシャルの高さを知ったし、また反面ネガティブな点も客観的に考察できるようになった(私基準)。ヨーロッパに住んでいることで他国の観光地を頻繁に見れて、両者の違いを比較・考察しやすい環境も助けになったとも思う。
日本にも今後長続きする方法で観光国になってほしい。
日本の観光業を盛り上げつつサスティナブルなものにしていくには、もちろん色々方法があって、おもてなしを頑張ったり、観光資源を作ったりするのも大事だが、私が個人的に一番の理想だと思っていることがあって、
良い観光地とは観光客のみで潤っている場所ではなく、観光客がいなくても住んでいる人たちだけで自分たちの生活を豊かに営んでいける基盤がある場所
ということ。観光客の私たちはあくまでもお邪魔して、その生活の中に溶け込んでいる観光地を垣間見させてもらっているだけ。
このあたりは書き出すと私の文章力では長くなってしまうので今回は割愛するが、
今度のパンデミックで顕著になったように、宿泊施設とお土産屋ばかりで成り立っていて、観光客がいなくなってからは空洞化してしまうようなバランスが取れていない観光地を日本から少なくしてほしいと思っている。
そんなこんなで、観光業を盛り上げるには『街づくり』や『地方創生』が切っても切れない関係にあると痛感して、そういった事に近づけるようなお仕事へいずれ転職したいなあという思いをずっと温めていた中での、まったく別分野への転職の決意したわけである。
悩んだところで時は止まってくれないので、今は流れに身を任せ、
いずれまた違う形でもいいから観光業に関われるタイミングがくればいいな、位の心持ちでいるようにしようと思う。