恋人に「察してほしい」気持ちが強い人の心理
以前このようなポストをしたところ、多くの人から共感されたので少し掘り下げて解説します。
察してほしいタイプの人っていますよね。
「言わなくてもわかってほしい」みたいな。
例えば、急にLINEを返さなくなるとか、理由をきいても言わないとか……。
特に恋愛で多いですが、パートナーを試すような行動をとる人って一定数います。
そこで今回は、察してほしい願望が強い人っていったいどんな心理なのか?について解説します。
「察してほしい気持ち」が強い人の心理
理由:相手を理想化して、期待しすぎているから
察してほしい気持ちが強い人は、
「あなただったら私の気持ちを完璧に理解してくれるでしょ?」
と過度に期待している。
だからパートナーに対して、自分の気持ちとか考えとか要望を言葉にしない。
さらにやっかいなのは、察してほしい気持ちが強い人は、
・本心とは反対のことをいう(例:大丈夫じゃないけど「私は大丈夫」という)
・本心とは反対の行動をとる(例:毎日LINEしたいけどわざと連絡を2週間無視する)
・本心とは反対の表情をする(例:本当は怒っているけどニコニコする)
といったことを無意識にする点です。
一方で、わざと「察してくれるか?」と試す人もいます。
パートナーからの連絡を無視したり、そっけない態度をとっても優しくしてくれるかチェックしたりする。
ただし、この「察してほしい」戦略は、往々にして裏目に出ます。
冒頭でも紹介したように、どんなに親密な関係でも相手の表情だけで考えとか気持ちがわかるのは最大でも35%。
察してほしいという気持ちが強いのに、実際の気持ちとは違う態度や行動をすると、ますます気づかれなくなるといった矛盾にハマります。
それどころか、相手から誤解されて関係が悪化する可能性のほうが高くなる。
最初はパートナーから気にかけてくれたとしても、
「察してほしくてわざとやった」
と後で気付かれたら、信頼関係も壊れてしまうので要注意です。
結論:相手が親密なパートナーでも言わないと伝わらない
人はそもそも分かり合えない生き物です。
どんなに長続きしてるカップルでも言わないと伝わりません。
逆に言えば、自分の気持ちは素直に伝えると人間関係はよくなります。
たとえば、
「もっと愛情表現してくれると嬉しい」
「頭でわかってても、“好きだよ”って言われないと不安になる」
などとストレートに伝える。
すると、
「そうだったんだ。たしかに自分の愛情表現って足りなかったかもね。大好きだよ。ずっと気付かなくてごめんね。」
と、相手は受け入れてもらいやすくなります。
ただ、素直にいうのが大事だといっても、何でもかんでもストレートにいえばいいわけではありません。
相手を傷つけず、かつ、相手を尊重しながら自分の意見をはっきり伝えるコミュニ―ケーション大事です。
といっても抽象的であまりピンとこないと思うので、それについては次回詳しくまとめてお伝えしますね。
関連記事:本noteの続きはこちらの記事に書いてます。いつもパートナーが感情的になって話し合えない人は参考になるのでどうぞ↓
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【記事執筆】あすか
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参考文献・データ等
・野末武義『夫婦・カップルのためのアサーション 自分もパートナーも大切にする自己表現』
・ラス・ハリス『相手は変えられないならば自分が変わればいい マインドフルネスと心理療法ACTでひらく人間関係』