幼心に感じた「怖い、でも好き」な気持ち
男性の色気、なかなか難しいテーマだよね。
自分で設定したのに、ごめん(笑)!
由香が考察してくれた
「退廃的⇔リア充」
の公式はわかりやすかった!
ちょっと、このテーマを選んだ前提に戻って書いてみるね。
由香が、最近突然、90年代の、『JAM』とか歌ってた頃のイエモン(THE YELLOW MONKEY)にハマってしまったじゃない?
楽曲と、そして特にヴォーカルの吉井さんの妖しい魅力に……。
私は、由香がそれをインスタのストーリーでUPしていたときに、すごく反応してしまった!
というのも、私も、中学生のときに、たぶんMUSIC STATIONでだったと思うけど、JAMを歌うイエモンを見て、すごくその雰囲気に惹かれてしまったから。
由香も言及していた、米米CLUBのカールスモーキー石井のメイクも、私は好きだったし(米米CLUBは、歌自体に妖しさがあるわけではないんだけど)、
あと、ジュリーこと沢田研二も、きちんと彼が歌っている姿を見たのは大人になってからだけど、一時期ハマってしまい、Youtubeでずっと見続けてた。
それで、そういう妖しい魅力の男性の原体験は、たぶん、私にはデヴィッド・ボウイなんだと思う。
(イエモンの吉井さんも、デヴィッド・ボウイをすごくリスペクトして影響を受けているらしい)
下の、『ラビリンス 魔王の迷宮』という映画の紹介動画をちょっと見てくれる?
今、改めてWikipediaで調べたら、1986年公開になっていたみたい。
私は、確か幼稚園の年長か、小1のときに、テレビで見た記憶があるから、公開翌年か翌々年くらいの頃かな。
ハリーポッターやネバーエンディングストーリーのようなファンタジー映画で、ミュージカル仕立てになっているから、父が私に見せてくれたんだと思うけど、人間の少女とデヴィッド・ボウイ演じる魔王の関係が、ほのかに恋愛も感じさせて、幼心にすごくドキドキしたんだよね。
魔王は、ヒロインの弟をさらった悪いヤツ。
なのに、なぜか惹かれてしまう。
弟を取り戻して早く逃げなきゃいけないのに、なぜか惹きつけられてしまって逃げられない……みたいなアンビバレンス。
少女漫画でもありそうだね(笑)。
この魔王を、華奢で中性的で妖しい雰囲気のデヴィッド・ボウイが演じていたから、幼い私は、「魔王が怖いのに、なんか好きかも……」みたいな不思議な感覚に陥ってしまったの。
大人になってから、デヴィッド・ボウイの曲をいろいろ聴いて、彼の伝説を知って、もっとハマってしまったけど、そのきっかけとなった映画をもう1本紹介するね。
『ベルベット・ゴールドマイン』という映画で、70年代のデヴィッド・ボウイをモデルにしたストーリーなの。
この映画を見て、当時のロンドンのグラムロックの雰囲気がなんとなくわかったんだけど、その頃はメイクをしてきらびやかな衣装を着る中性的な男性アーティストは本当に新しかったのね。
この映画のひとつのテーマでもあるんだけど、人気を得て栄光ある美しいミュージシャンとその凋落というのも、なんか惹かれてしまう……。
たぶん、美しさやきらびやかさの陰にある、儚さとか憂いとかそういうものに本能的にというレベルで、私は惹かれちゃうんだと思うんだよね。
『ラビリンス 魔王の迷宮』でも、「怖いのに、好き」だったり、
『ベルベット・ゴールドマイン』でも、「きらびやかなミュージシャンの栄光と凋落」だったり、
どこか、相反する要素を合わせ持っているのって、魅力的なんだろうな。
由香が読み解いてくれた「退廃的⇔リア充」の公式にも当てはまると思うんだけど、
「リア充」って、(笑顔、キラキラ感、健康美とか)全面的なポジティブさみたいなものって、ちょっとつまらないんだと思う。
私たちは、そんなにいつもすべてポジティブではいられないし、ポジティブなことだけに惹かれるわけじゃないんだよね。
どこか、後ろ暗さとか、悲しみとか、儚さとか、そういうネガティブな要素もあるからこそ、ポジティブの美しさも引き立つというか。
あの頃のイエモンも、はっきり言って不健全の極みだった。
MUSIC STATIONみたいな、ヒットしているアーティストがニコニコしながら勢ぞろいする場に、本当にそぐわないというか(笑)。
あのひな壇に座っている姿とか、想像するとちょっと滑稽だよね。
イエモンが再結成して本当に嬉しいし、50代のロックバンドはとてもかっこいいけど、
由香が爛熟した花のイメージを語っていたみたいに、
伝説になったミュージシャンは、爛熟した花がぶわって強い香りを放つみたいに、ものすごく人を惹きつけてしまう一時期があると思う。
イエモンは、それがあのJAMの頃で、本当に強烈な色気と魅力を放っているよね、今見ても。
女子はどこか悪い、危険な男が好きだったりするんだよね、きっと。
でも、リアルに悪い男と付き合ったり結婚したりするのは困るから、ミュージシャンや映画を見て、仮想にときめいているんだけど(笑)。
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