脳の正しいエネルギー医療者向け
この論議に対する意見は後を絶えず、一体どの情報が正しいのか、明確な答えには調べる限り辿りつかない。
答えはとてもシンプルです。
質問形式で整理してゆこうと思います。
質問1「神経伝達を行うのは誰か」
答え《ニューロン》
質問2 「神経伝達はどのように行われるか」
答え《電気伝達により行われる》
質問3 「電気エネルギーはどのように生み出されるか」
答え《細胞内で脂質を酸化させて生み出される。ミトコンドリアという装置により。》
ここまでで脳の神経伝達、脳を正常に働かせるのは脂質を元にした電気エネルギーであるという過程を説明しました。
ではなぜ「糖質がエネルギーである」という主張があるのでしょう?
それは以下の2点からです。
・脳のエネルギー代謝を見たときに、圧倒的に糖質が消費されている。
・糖質でなければ血液脳関門を通過できない。
これら2点に対して最近出てきたのが、
・但し、脳は糖質が足りなくなった時には予備としてケトン体をエネルギーとする。
という意見です。
脳の働きは電気伝達により行われるのが分かっているのに、電気エネルギーを生み出せない糖質をエネルギーにしている、という矛盾した意見が一般的になっているのです。
では矛盾を解決してゆきましょう。
ヒントは数の問題です。
なぜ《圧倒的に》糖質を消費している、というデータがでるのか?
それは簡単です。
《脳にはニューロンを遥かに上回るグリア細胞がある》
からです。
グリア細胞とはニューロンの鞘を作ったり、老廃物を回収する細胞です。神経伝達機能は持っていません。高度な働きをするわけではないので、原始的エネルギー代謝で充分なのです。
つまり、カラダ全体のエネルギーの1/4を消費する脳はそれだけ老廃物も出るので、ニューロンのサポーターがたくさん必要だということです。
そのたくさん存在するサポーターが糖質を大量に消費しているのです。
脳の働き、は神経伝達により行われる事が分かっているにも関わらず、グリア細胞の大量のエネルギー代謝をチェックして
《やっぱり脳には糖質が必要だね!》
と言っているのです。
…もはやギャグです。
脳が代謝するエネルギー量と、脳の働きを良くする事は合致しないのです。
脳の働きを改善するには、ケトン体を使える体質でなければならないのです。
糖質を補った時に記憶力が上がったなどのデーターは、報酬系によるものです。
報酬系を激しく繰り返すと私の経験では
・気分の起伏が激しくなる。
・低血糖サインがでる。
などがあります。
まとめ
《脳の神経伝達の為に糖質は使わない》
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