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《細胞に酸素を入れること》

酸素を入れること

《酸素を細胞に入れる》=《ミトコンドリアで酸素を代謝させる事》です。

そして、酸素を使う呼吸を《好気呼吸》といいますが、それは代謝経路として《電子伝達系》回路を選択・活用することです。

電子伝達系は代謝経路の最終段階です。解糖系→ATP回路を経て、電子伝達系へ辿り着きます。

電子伝達系

電子伝達系は《脂質を酸化させる》経路です。

酸素を細胞レベルで使うキーポイントとなるのが《脂質》です。

解糖系とATP回路を経て作られた脂肪酸は、細胞内のミトコンドリアで、酸素を用いて二酸化炭素と水にまで完全 に分解(すなわち酸化)されることにより、大きなエネルギーを放出します。心臓、肝臓、骨格筋な どが、脂肪酸を特に多く消費する器官です。(より大きな安定した電気エネルギーを必要とする、ということ。)

脂肪酸だけが細胞内のミトコンドリアで酸素を用いることができるのです。

最近の研究では、《脂肪は身体の機微性を損なうことなく大量のエネルギーを貯蔵するのに、最も適した物質》と言われ始めています。

糖質を主食とする今の食文化だと、酸素を使わない《嫌気的呼吸》を日常的に選択しています。

電子伝達の系停止

それが続くと《電子伝達系》は停止してしまいます。

そのプロセスは、

糖質の代謝により乳酸が生産され続け、血液が酸性に傾く。
    ↓
酸性の環境により《グラミシジン》という抗生物質が活性化し、細胞膜破壊。(普段はイオンチャンネルとして働く)
    ↓
カリウムが細胞からだだ漏れする。恒常性の崩壊。
    ↓
細胞内の血糖(グルコース濃度)が上がる。
    ↓
シトクロムbcというタンパク質(普段は好気的呼吸に利用される。)が糖化して、電子伝達系を停止させる。
    

(この時ATP回路から反応が進まないので、本来、電子伝達系へ進むための物質(アセチルCoA)は中性脂肪となる。また、ミトコンドリアでは活性酸素が生成され、DNAが損傷される。)

以上が《ヒト》が普段、今の食文化で酸素を取り込むことのできない理由、生理的機構です。

進化の側面

進化の面からみても、《曲鼻亜目》という鼻腔の曲がったものから、ヒトは《直鼻亜目》という鼻腔がまっすぐに空気が通りやすくなる過程を経ています。

またヒトでは《尿酸オキシターゼ》という尿酸を酸化還元する酵素が欠損しています。これはヒトが酸素をエネルギーとして使う事を前提とした、有意義な進化です。

全ての進化に一貫して見えてくるのが、《毒であった酸素を活用する》、そして安定した大きなエネルギーを得る事を目指し来た事が分かります。

気の遠くなるような年月、138億年《己とは何か》を知るために、《完璧な出会い》を果たす為の壮大な旅だなーと感じています。

まとめ

《酸素を細胞で使う為には代謝の最終段階である電子伝達系回路を使う》

その材料は脂質である、という事です。

呼吸器の患者さんに呼吸を楽にするため、脂質を摂取させる方法すらあります。

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それだけ、酸素を取り込むためには脂質が必須なのです。

そして糖質が代謝に優先されないようなお食事にすることです。

糖質は全く摂らなくても、空腹時血糖値レベルの糖質量で共生菌は生息できます。

その空腹時血糖値レベルの糖質も肝臓からの《糖新生》により賄えます。

糖新生、はタンパク質と脂質を材料として糖質を作り出す事です。

解糖系も糖新生により作り出された糖質を使う事が、細胞内グルコース濃度の上昇やインスリンの無駄使いをしないので良いのではないか、と仮定を立てています。

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飛鳥ねこ二世(あすか先生)
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