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《ストレスとは》

《ストレスとはなんでしょう》

一言で言うと、身体の恒常性のバランスが崩れる状態です。
恒常性とは、生命維持のためにバランスを取ろうと働くシステムです。恒常性が崩れた状態は具体的に、

・細胞の酸素不足。

・細胞内でのエネルギー産生の低下する。

・その結果、血液が酸性に傾く。

という状態です。

そしてストレスも、全ての病気と同じように慢性炎症から始まります。

《ストレスから病気への発展》

全ての病気、と呼ばれるものには、働く《酵素》と活性化される《特別な経路》があります。

ヒトでは約5000種の酵素があると言われています。

ストレスの機序では《HPA軸》という経路が活性化します。

《HPA軸とは》


《①視床下部ー②下垂体ー③副腎 連環》
といいます。

HPA軸は短期的にはストレス緩和に効果を発揮しますが、長期間使い続ける事で
様々な支障をきたします。

HPA軸の作用は細胞のタンパク質合成にストップをかけ、脂質が代謝されるよう働き、細胞でのエネルギー代謝と細胞への酸素供給を促進する経路です。
この時通常の代謝と違い、肝臓からの糖新生されたものを道具に使います。

《HPA軸の働き》

①視床下部はストレス・睡眠・食事・体温をコントロールする中枢です。

恒常性の乱れ(細胞のエネルギー消費の低下と酸素不足)を察知すると、《CRF》コルチコトロピン、というホルモンが神経細胞を動かして下垂体を刺激します。

②下垂体は様々なホルモンを分泌する中枢です。

視床下部に刺激された下垂体は、副腎皮質刺激ホルモン(CRH)を出して副腎を刺激します。

③副腎は視床下部に刺激されて、コルチゾールというホルモンを出します。これが一般的に《ストレスホルモン》と言われるものです。

コルチゾールは《糖質コルチコイド》というタンパク質を糖化させたものです。チトクロームという酵素により、細胞での好気的(酸素を使った)代謝を促します。

コルチゾールの過剰な分泌は副腎の疲労と体内リズムの乱れを起こします。

この時すでに副腎に指令を出す下垂体側にも障害が起こっています。

慢性疲労の元となる、ミクログリア活性化が起こっているのです。

下垂体は身体の恒常性、特に体液の酸性度に反応して働きますが、恒常性維持のためにアーカディアンリズム(体内時計)の調整もしています。

《自律神経の乱れ》


この調整に直接関係するのがミクログリアです。
ミクログリアは朝と晩で長さが変わります。

神経細胞同士のバトンの役割をするミクログリアは、長さの調整により、情報伝達の速度も調整していると考えられます。

このミクログリアが活性化すると自律神経が乱れます。
ストレスで眠れなくなるのはこの為です。

一般的にストレスを緩和に運動などが推奨されるのは、このリズムを取り戻すことを目的としています。

しかし、ミクログリアの活性化が問題ならば、ミクログリアを活性化させなければ良いのです。

《根本解決の道》

グリア細胞は糖質をエネルギーとします。

うつやストレス、感情のコントロールに糖質制限が有効かもしれない、という見解は間違いありません。

ミクログリア活性化を抑え、脳下垂体の働きが整えば、感情をコントロールするホルモンも自律神経も落ち着いてきます。

また慢性疲労には、そのほとんどに副腎疲労も関与している、という研究結果がありますが、それは《HPA軸》を活性化させる事は副腎を疲労させるので、説明が付きます。

ミクログリアには貪食の機能があるので、ミクログリアが正常に働いていれば添加物なども上手に処理してくれます。

一方活性化しすぎると、中枢神経への攻撃、神経細胞を死滅、貪食する、自己免疫・慢性疲労・慢性疼痛へ繋がります。

《まとめ》

ストレスとは《身体の恒常性の乱れ》、そしてそれは、糖質をエネルギーにする事が由来する、と言えます。

糖質をエネルギーとして、《ミクログリア活性化させない事》、《HPA軸を長期的活性化させない事》が根本解決になります。

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飛鳥ねこ二世(あすか先生)
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