うそからでたまこと
「うそをついた本人もまた、そのうそから完全に解放されることはなく、心のとげを感じながら…」という文章そのもので、母親への申し訳なさやいやなことから逃げた自分への失望など、けっして気持ちが晴れるものではありませんでした。
親になった今、そのような自分を棚に上げて、子どものうそに向き合ってしまいがちですが、うそをつかなければならない子どもの隠された心の繊細さに思いを至らせることができたらと思います。
人を育てるという責任から、良や善といったなかで子どもを道から逸らせてはならないという思いが、何かを狭めているように感じました。