コナンのシーズン4は難しい

　立て続けに犯人を当てられなかった。こんなことは初めてのことだった。コナンが本気を出してきた、というより今までのパターンを裏切ってきた。最後の上映殺人事件、結婚前夜の密室事件。これらの事件の犯人はノーヒント過ぎた。ノーヒントというか、あるべき筈の彼らの怪しいシーンがまるでなかった。犯人を完全にモブに仕立て上げ、他の人物に怪しさを漂わせるミスリードにハマってしまった。そんなことする？　やられた。やられたよ。浮いたシーン探偵の私には手も足も出なかった。事件のトリックを理解し、物証から論理的に考えなければ謎は解決できなかった。してやられた。してやられたよ。私は名探偵を卒業しざるを得ないかもしれない。これからはレイトン教授として生きるしか道はなさそうだ。ありがとう、コナンくん。私は普通の大学教授に戻ります。ありがとう、米花町。ありがとう、青山剛昌。そして……