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アルツハイマー型認知症と、歩行の関係
「足」のはたらきは大きく分けると、3つあります。
①「歩行」について考える
今日の記事は足のはたらきの中で、多くの人が真っ先に思い浮かぶだろう「歩行」についてです。
このようなサイトを見つけました。
東京都健康長寿センター研究所
上記リンクの中から抜粋です。
<抜粋>高齢者では、「寝たきりになると認知症になりやすい」といいます。その逆に、「よく歩くと認知症になりにくい」ことが最近の研究によってわかってきました。
このような一文が冒頭にあります。
確かに、思い浮かぶことあります。
施設では、体調不良や何らかの理由で入居者が入院をしたときに、
「認知症が進むのでは・・・」と懸念しているスタッフを見たことがあります。
このコロナ禍で、外出自粛が続いて引きこもっていて、
「認知症になったらどうしよう・・・」
と、不安になっている高齢者もいます。
寝たきりになると認知症が進むのか?歩くことは認知症予防になるのか?
実験でわかったことが、まとめられているので、私の言葉で記事にすることで、自身の学びにします。
脳が正常に働くためには、血流が大事
アルツハイマー型認知症では、大脳皮質と海馬の血流が悪くなります。
大脳皮質は大脳の表面に広がっている薄い層です。
海馬の位置も確認しました。
血流が良くなると、大脳皮質と海馬の奥にあるアセチルコリン神経が活発になり、アセチルコリンの放出が増えます。
アセチルコリンが増えると、脳を守るタンパク質が増えて神経細胞のダメージが軽減します。
アルツハイマー型認知症は、血流が悪いため神経細胞のダメージも大きくなってしまった結果とも言えます。
脳の血流を増やすには「歩く」ことが有効
では。「歩行」は脳への血流に貢献するのか!?
東京都長寿健康医療センターにて、ラットで実験をしました!
実験結果※出典:東京都長寿健康医療センター研究所
歩く速さを、「遅い」「普通」「速い」の3段階に分けて、それぞれ30秒間歩かせる。いずれの速さで歩いても、歩行中の海馬血流が増加しました。海馬の血流は、歩行開始直後から増えはじめ、「普通」の速さで歩いた時に海馬のアセチルコリン量が増える。つまり、血圧があまり上がらない程度の無理のない歩行を行うと、海馬のアセチルコリンが増え、海馬の血流が良くなる。 興味深いことに、老齢のラットでも、若いラットと同様の結果が得られた。
まとめると、下のイメージです。
あしケアリスト目線のまとめ
歩くことは、移動手段だけではなく「脳の血流」をよくするためにも、とても大切なことです。
歩けなくなり、認知症が進んでしまった方を、何人も見ています。
科学的にも、歩くことは脳の機能維持に大切だと言うことが、リンクの記事から深く、理解しました。
私たち、あしケアリストができることは、安全に歩行ができる足元環境を整えることです。
歩くことがとても大切だとはいえ、痛みがあったり、足に合わない靴を履いていては歩くことが、逆に危険なことになりかねません。
一日でも長く、安全に無理なく、歩くことができるように、足元を健康に整えることもまた認知症予防です。
私たちが行っている「フットケア」は、介護予防・認知症予防にもつながる、とても重要なケアなのです。
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