全てに共通する成功の秘訣:2人の受講生が教えてくれた違いとは?
湘南あしケア訪問サービス 代表の中西です。
現在、高齢者フットケアの技術習得を目指す方々が増えています。
実は私も数年前まで高齢者フットケア養成講座を開講していました。
当時は高齢者フットケアに特化した講座は少なかったのですが、今は大手が参入しているので開講しておりません。
基本的な技術を丁寧に教え、その後の実践を通じて技術を磨くことを重視していました。特に、自分自身で練習の機会を作り、実際のケースで経験を積むことが重要で課題を提出してもらっていました。
今回は、同じ講座を受講しながらも、異なる道を歩んだ2名の受講生の事例を紹介します。成功に至った方と、そうでない方の話です。
一人目の受講生:介護施設での実践
一人目の受講生は、介護施設で働く介護士でした。彼は講座終了後、勤務先の施設の理解を得て、仕事の後に看護師さんと連携して入居者の足のケアを行い、練習として活用しました。この環境での練習は、実際のフットケアに直結する場面での経験を積む絶好の機会となり、彼の技術向上に大きく貢献しました。
結果として、彼は今でも訪問フットケアの施術者として活躍しています。
成功の要因は、彼が自ら積極的に練習の機会を作り、技術の向上に努力を惜しまなかったことにあります。
行動力と前向きな姿勢が彼の成長を支えました。
二人目の受講生:練習モデル探しでのクレーム
二人目の受講生は、看護師としての経験があり、フットケアの技術を活かして新たなキャリアを築こうと意欲的に講座に参加しました。
しかし、彼女は練習モデルを探す段階で苦戦し、思うように進められない状況にありました。
彼女は毎月、唯一家族一人だけを練習モデルとしてレポートに記録していましたが、これでは十分な技術習得にはつながらないことを伝えました。
彼女はその後、近隣の施設に練習モデルを依頼しましたが、断られてしまい、私に対して「練習モデルが見つからないのは講座側の責任だ」というクレームを訴えてきました。
このようなケースに対し、私は「練習モデルを探すのは各自の責任であり、講座の範囲外である」ということを説明しました。
残念ながら、彼女は納得せず、その後も自らの状況を改善するための努力をすることはありませんでした。結果的に、彼女の活躍の話はその後聞かれることはありませんでした。
成功の鍵:自らの行動力と責任感
この2名の受講生の違いは非常に明確です。
成功するためには、与えられた環境や状況に対してどう対処するかが重要です。
特に、自分自身の成長や技術習得に責任を持ち、他人や環境に責任を転嫁しない姿勢が成功の鍵となります。
一人目の受講生は、自らの行動力で練習機会を作り出し、その結果技術を磨き、現在の活躍につなげています。対して、二人目の受講生は、モデルが見つからないという状況に対して他人のせいにし、問題を解決するための努力を怠りました。
このように、他人のせいにせず、自ら積極的に行動することが、技術の習得とその後のキャリアに大きな影響を与えるのだと思った例です。
成功に必要な行動力とコミュニケーション
この2名の受講生の違いを通じて、フットケアの技術習得には行動力と責任感が不可欠であることがわかります。
しかし、それに加えて、コミュニケーションも成功の大きな要素となります。
一人目の受講生は、介護施設内で看護師さんとしっかり連携し、練習機会を作り出しました。このように、周囲と協力し、効果的なコミュニケーションを取ることで、技術を磨く環境を自分で整えることができたのです。
訪問フットケアの現場では、技術だけでなく、他者とのコミュニケーションが重要です。お客様やその家族、施設スタッフとの良好な関係が、より良い結果を生むための鍵となります。
技術の向上だけでなく、周囲との関係を大切にしながら、積極的に行動することで成功が手に入るのだと私自身が理解できた事例でした。
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