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同業他業者と同施設で競争になった話

数年前のことです。

ある高齢者住宅から、訪問フットケア導入希望の連絡が入りました。

新規の訪問先、それも先方が探して見つけてくれて連絡をもらえるのは、とっても光栄だし嬉しいことです。

早速、お約束をして導入の打ち合わせに伺いました。

順調に導入までの予定が決まった最後に施設長がおっしゃった

「御社だけと、お付き合いを始めるわけではありません」

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それまでも検索を駆使して、「湘南あしケア訪問サービス」を見つけてくださったお取引先は数件ありましたが、他社(者)と同時導入はありませんでした。

その言葉に少々、戸惑いと不安がありました。

狭い業界です。知らない方とはいえ、近くに同業者がいるなら協力したい気持ちもありました。

あからさまに競争を意図されたように感じて正直、あんまり良い気はしなかったです。。。

後日、微妙に施術時間も料金も違うフットケアサービスのポスターが掲示されていました。

施設側の考えは?

そこは入居者700名くらいの大型施設です。予約が殺到したことを考え、予め2業者を入れたのかもしれません。

また、フットケアサービスの導入は初めてだったので、どちらかの施術の内容が思ったものと違った時の保険だったのかもしれません。

2業者入れて、競争をさせた方が料金もクオリティもより良くなると思ったのかもしれません。

詳しいことは不明。全て私の憶測です。

ご入居者の選択は?

同じ時期にスタートした、同じサービスの別の業者同志。

フットケアサービスを利用したいと思った方は、どのように選んだのでしょうか?

それぞれ、別の曜日の月の固定日に訪問を決めていました。

第2、4の月曜日と、第1、3の水曜日といった具合です。

単純に入居者ご自身の予定で、空いている曜日に予約していたようです。

さらに、フットケアはまだまだ知られていないサービスのうえ、高齢者住宅にお住まいの方は多くが基本、自立。

2業者とも、予定した枠が満席という事態にはなりませんでした。

現在は1業者のサービスに

そして、残念ですが、同業他者の方は1年で撤退されました。

訪問の曜日が違うので、お会いすることもありませんでした。

理由は不明です。

他のお仕事が忙しくなったのかもしれませんし、赤字だったのかもしれません。

今、思えばニッチな業界の同じ志の方が、同じ施設内で活動をしていたのです。

本気で人見知り、知らない方に声を掛けられない内気な性格とはいえ、連絡をしてフットケアを広く知ってもらうために協力すれば良かったと後悔です。

何かできること、あったかもしれないと。

現在、4年が経過しています。お陰様で少しずつサービスの内容も浸透し、予約も増えています。




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