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「オワリはじまり」 渡邉尚樹

今回のnoteを担当させて頂きます。
国際関係学部・多文化コミュニケーション学科4年 主将を務める渡邉尚樹(ヴァンフォーレ甲府u-18)と申します。
 
 
引退のnoteということで、私の大学サッカーについて書こうと思います。拙い文章ではありますが、最後まで読んで頂けると幸いです。
 
 
亜細亜大学を選んだ理由は簡単で、大学の練習参加をした際に、先輩が
「この大学で一緒にプロを目指そう」
と声を掛けてくれたのがきっかけです。その先輩と出会い、共にボールを蹴った3年間は一生の財産になっています。
彼が卒業する時に言ってくれた
「期待している」
その言葉は今でも忘れません。
 
入学当時、東京都2部リーグに所属していて、プロを目指している選手もいないし、そこからプロを目指そうなんて馬鹿げた話で、チームの中には熱量の違いや温度差があり、時には辞めたいと考えていました。
腐らずに続ける大事さ、夢を追い続ける楽しさを教えてくれたのも先輩。彼がいなければ、とっくに辞めて違う大学生活を送っていたと思います。
感謝しかないです。
 
気がつけばもう4年。大学生活4年間が一瞬だったように感じます。本当にあっという間でした。そして残り数週間で引退。全く実感が湧かないが、同期の引退note見ると、しみじみと引退を感じます。最後のnoteは自分の大学サッカーについて振り返ります。
 
高校で成し遂げられなかった「プロ」、そして「関東リーグ昇格」というデッカい目標を掲げ、入学しました。入学当初は何度も壁にぶつかり、関東昇格するために必要なひとつめの壁であった東京都1部リーグ昇格を達成できず、チーム内での熱量の違いや温度差に対してストレスを感じ、そのストレスを同期の仲間や先輩にもぶつけ、時にはスタッフにも反抗しました。今、4年生という立場になり、自分がどれだけクソ生意気だったかと。大した経歴もないのに、いらないプライドを持つ自分。時には叱り、突き放さずにどんな時も自分に向き合ってくれた先輩方や同期、スタッフには感謝しかないです。
 
2年生では、東京都2部リーグ優勝、1部昇格という目標を達成し、素晴らしい1年を過ごせました。そんな中、中学や高校の時の仲間が、関東リーグで活躍している姿を見るのは嬉しくも、悔しい想いの方が強かったです。同世代の仲間たちと自分を比べてばかりでした。なんでこの大学を選んだのだろう。違う大学へ行けば、違う未来が見えたかもしれない。何度も考えました。変わらない事実をポジディブな思考に変えようと必死でした。
 
昨年、初めての東京都1部リーグ。なにもできず、結果は10位残留。「関東昇格」という壁の大きさ。初めて感じた自分の無力さ。本当に悔しいシーズンでした。
 
新チームが始動し、役割は"主将"。初めての主将で右も左もわからない。
掲げた目標は「11年ぶりの関東昇格」
正直、昨年の成績から考えれば、関東昇格はありえないし、昇格ラインである6位に入れれば良い方だと周りの人は思っていたと思います。だけど誰になんと言われようと関東に昇格したい。そんな思いで学生最後のシーズンを迎えました。
チーム内でぶつかり、上手くいかない。試合でも勝てない。コロナで活動ができない。私生活でも問題が多い。自分が主将じゃなければ。何度も考えました。主将としての責任やプレッシャーで押し潰されそうになりました。何度も心が折れそうになりました。
それでも近くで支えてくれる同期の仲間に救われました。不満もあるのに付いてきてくれるチームメイトに救われました。相談に乗ってくれる家族、友達に救われました。気をかけてくれるスタッフに救われました。
結果は4位、関東自動昇格。誰もが予想してなかったことを成し遂げられました。
「亜細亜の旋風を巻き起こす」
こんな目標を立て、迎えたシーズンでした。東京都No.1のチーム力に少しでも近づけたと思っています。どんなに苦しい練習も、仲間のゴールを喜ぶ瞬間も全てが僕の財産です。自分達を信じ抜いて戦ってくれた仲間には感謝しかないです。本当にありがとう。
本当に濃い1年で、今までのサッカー人生で1番充実した時間を過ごせました。
 
4年間を振り返ってみて、この大学を選んでよかった。心からそう思います。
入学当初は、この大学を選んだのを後悔していたけど、今は、この大学を選んだのを良かったと思っています。
「この大学を選んでよかった」
後輩のみんなにはこうやって思ってほしいです。後輩たち全力で頑張れ。1日1日を無駄にせずに、そして楽しめ。
 
11年ぶりの関東昇格を成し遂げられたのは、選手やスタッフだけの力ではなく、これまでの歴史を築いてきた先輩方、スポーツ振興課をはじめとする多くの大学関係者のおかげです。また強い亜細亜を取り戻すために、これからもご支援お願い致します。
 
本当に充実した4年間でした。
学生としての生活は終わりますが、僕の人生はまだまだ始まったばかりです。
「上手くやるより 全力でやる」
この言葉をモットーにこれからの人生も頑張ります。
また強い亜細亜大学を、そして日本一になることを心から願っています。

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