シリーズ : 米国のミャンマー人脈⑤ 東南アジアを熟知する職業外交官 駐ミャンマー大使のスコット・マルシエル氏
及川 正也
毎日新聞論説副委員長
2019年の米国・ミャンマー関係は引き続き厳しいだろう。少数派イスラム教徒ロヒンギャ迫害や現地ロイター記者逮捕をめぐる対立はエスカレートし、収束のめどはつかない。トランプ米政権はロシア疑惑や政府機関一部閉鎖、ミャンマーのアウンサンスーチー政権は補選での苦戦など、それぞれ国内問題で足元が危うい状況だ。そんな政情不安を背景に、ミャンマーをめぐる米欧と中露の新たな「代理戦」の様相が色濃くなっている。ミャンマーが大国の「主戦場」となる中、難しい