救済が必要な人はどんな人?!自分の内側に「神の光」を見つけていくことの重要性
ヒプノ記録5-5(2016年12月1日)
ヒプノセラピーで、銀河の創始者だという高次元霊「リーダー」が出て来て話をするようになってから、2カ月ほどが経ちました。メッセージの内容が素晴らしいことから、これは多くの人たちと共有すべきものなのではないかと考えたヒプノセラピスト・ミセスインヤンは、モスさんに、公開チャネリングセッションをしないかと提案しました。
しかし、普段のモスさんは、アフリカや中東などの紛争地に行って平和構築の仕事をしている、いち社会人です。そして、自分の仕事をこよなく愛して、楽しくやっているのです。そんなモスさんは、日本やイギリスなどの先進国の人たちが、実は、苦手でもありました。豊かな国で何不自由なく暮らしているのに不平不満ばかりを口にする。自分のアセンションにばかり関心をもち、他の人を助けることには関心がない。そんな人たちが苦手だったのです。
それに加えて、リーダーが本当に高次元の存在なのか、まだ確信がもてないという不安もあります。そんなときに、公開セッションを頼まれたモスさんは、なんだか複雑な気持ちになってしまいました。「公開チャネリングをするよりも、紛争地に行って平和活動をして、現実を変えていく方が自分には合っている」そう思うモスさんに、リーダーはどんなアドバイスをするのでしょうか?
ミセスインヤンが質問をして、リーダーがモスさんを通じて答えます。
Q(ミセスインヤン):最近のモスさんは、リーダーのことが信じられないそうなのですが、何かアドバイスはありますか?
A(リーダー):基本的に、地球のことを考えていれば、こういう状態にはならないのです。自分の方に意識が向いてしまうから、こういうことになるんですよ。分かりやすい言い方をすると、「人を愛することを通しいて自分を愛するために、地球に来ている」ということにフォーカスして、祈りの気持ちを常に持っていれば、こういう状態にはならなくて良いはずなんです。自分のやっていることが正しいかとか、自分は間違っているんじゃないかとか、信じられないとか、そういうのは全部、「自分」にフォーカスしているから、起こる疑問ですよね。
Q:では。自分にフォーカスしなくなるようにはどうしたら良いんですか?
A:今言ったように、愛の気持ちから離れるからこうなってしまうのです。だから、愛の気持ちをいつも忘れないための「祈り」というのは、やった方が良いかもしれないですね。
Q:どんな祈りが良いんですか?
A:いつも自分がやっていることですね。本人は自分で分かっていると思います。それは、言葉での祈りのこともあるし、言葉ではない祈りのこともあります。
彼女は、これまでは、紛争地や開発途上国といわれている世界での活動がメインだったのですが、これからは、先進国といわれている世界での活動も出てきます。先進国であっても、その活動を通じてどんなふうに人々の中に光を見ていけるか、いかに人の幸福を作りだせるかという、そのビジョンを明確に持って、やって行くことですね。
彼女が人々をサポートするやり方は、「光を見出す」というやり方です。つまり、一般的には価値がないと思われている人たちや、自分で自分の価値が分からなくなっている人たちの、価値を見いだしていくこと、その魂の尊さを見いだして、伝えていくというやり方です。人間は誰もが、神性(読み:しんせい)を備えており、その内側に「神の光」をもっています。けれども、そのことを忘れてしまっている人がほとんどです。
これまで、彼女が紛争地のような難しいところでも仕事ができたのは、人々のなかにそうした「神の光」を見いだすことができて、その光をずっと見つめながら仕事をすることができていたからです。それと同じことを、世界のどこにいようと、相手が誰であろうと、同じようにやればいいのです。「先進国」と呼ばれている国で、経済的には裕福な暮らしをしていても、自分の中にあるはずの光が見えなくなっている人は、たくさんいます。ですから、そうした人たちが、自分自身の中に光を見出すことができるように、助けていく必要があります。一人ひとりの人が、自分の内なる光を見つけていく——これがとても大事なことなのです。
しかし、それは、自分ひとりだけでできることではありません。人間は、他の人から自分の素晴らしさを見つけてもらって、初めて、自分自身の素晴らしさに本当に気が付いていくことができる、そのような存在です。他の人から尊い存在として扱ってもらって、初めて、自分の尊さが心から感じられるようになる、そのような存在なのです。つまり、自分自身の内なる光を見つけられるようになるためには、その光を見いだして照らし返してくれる「他者」の存在が必要なのです。
Q:なるほど。例えば、神社の本殿や神棚の中央に、丸い鏡が置いてありますよね。あれは、鏡をとおして自分自身と向き合うためにあると言います。モスさんがやっているのは、いわばその鏡のような役割でしょうか。「あなたは光の存在ですよ」ということを映し出して、伝えて、気づかせる、そんな役割ですよね。
A:そうです。自らの中にある光を忘れてしまった人がそれを思い出せるように、相手の中に光を見出してゆく仕事をやっているのです。それは、経済的に貧しい人であろうと、豊かな人であろうと、同じことなんですよ。状況は違っても、やる仕事は同じなのです。
Q:なるほど。良く分かります。
A:加えて、今、問題になっているのは、この仕事をするときに、自分のやり方はこれで良いのか悪いのか、などと考えてしまうことです。それは、純粋に相手の光を見ようとせずに、ただ自分のことを考えているのと同じことです。そこが逆になっているから、おかしなことになってしまうのです。
Q:なるほど。では、もっと自分のミッションにフォーカスしていけばいいということですね。
A:そうです。出会う人、ひとりひとりの中にある光を見ていく。そこにフォーカスしていく。そうすると、何不自由なく豊かな暮らしをしながら不平不満ばかりを言っているような人たちのなかにも、「神の光」の片りんが宿っていることが、ちゃんと分かるようになります。
Q:それはすごい能力ですね。モスさんはそういう光が見えるんですものね。それをもっともっと使っていくことが大事なんですね。
A:そうですね。つまり、彼女にはこれまで、「この世界の中で最も恵まれていないとされる人たちや、見捨てられている人たちのために、自分の力を使いたい」という願いがありました。けれども、彼女の力を必要としているのは、そういう人たちばかりではないわけです。むしろ、経済的に「豊か」だとされながらも光を見失っている人の方が、実際には多いわけです。そういう人たちには、また違った難しさがあります。ですから、そういう人たちの中にも光を見ていかないといけないのです。
いわゆる先進国に住む人たちというのは、世界の中でも富を握っている人たち、あるいは権力を握っている人たちです。先進国、つまり日本、アメリカ、ヨーロッパ、韓国、中国も一部そうですが、こうした国に暮らしている人たちは、地球のなかで本当にごく一部の、経済的な豊かさを享受している人たちです。経済的な豊かさとともに、権力も握っています。自分では気が付いていなかったとしても、です。そして、そういう人たちの中にこそ、心や魂の病んでいる人たちがたくさんいます。この人たちの多くは、悪い意味で、自分のことしか考えられない病気に陥っています。衣食住が足りていても、それでもお金が足りないという不安にかられる病気です。すでにある幸せを感じられない病気です。常に、不安と不足感、不満足な気分が続くために、感謝を忘れ、他人を思いやることができず、自分が豊かになることにだけ意識が向いてしまうのです。それを改善していくのも、とても大事な仕事です。
つまり、相手が富や権力を持っていようと、持っていまいと、魂の救済活動をするという点では、同じことなのです。ですから、富や権力を持っているかという視点ではなく、自分の内なる光に目覚めているかという視点で、人々のことを見ていってほしいのです。そうすると、そうでない人があちらこちらにいることに気が付くはずです。これまでのモスさんには、「この人は不平不満ばかり言って、自分のことばかり考えて、世界のことは何も考えていないからあまり好きじゃない」ということが良くありました。でも、これからは、不平不満ばかり言う自己中心的な人こそ、魂の救済が必要な、我々の助けが必要な人なのだということも、少しずつ理解していってもらえたらと思います。