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シンガポールでSTAY@HOME 2月12日(日)通算1042日目 イエロー(DORSCON)293日目

シンガポールで採用されている警戒レベルDORSCONが、新型コロナウイルスの流行以降、2年ぶりにオレンジ色から黄色へと4月26日に変化しました。また、ワクチンが完全接種であれば、入国に検査と隔離も免除となり、一層かつての生活に近づいてきていることを実感します。
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2月12日(日)通算1042日目 イエロー(DORSCON)293日目

 遂にシンガポールで病気の感染リスクの指標として使われているDORSCONのイエローも、最終日となった。明日からグリーンとなり、公共交通機関でのマスク着用義務はなくなる。接触確認をする日本で言えばCOCOAのようなアプリも、スマートフォンから削除して良くなるそうだ。多くのものがかつての姿を取り戻しているなあと、政府からの発表があってから改めて感じていたが、ふと母が「WHOは収束宣言していないよね?」と漏らした。

 当地と日本のことにばかり注視している間に、すっかり世界のことを見ていなかったが、言われてみれば終わったという宣言はない。個々の国で沈静化が図れたのなら良いとは思うものの、空港で様々な国から来た人がすれ違うことを考えると、局所的に抑え込めることにどこまでの意味があるのかは分からないと言える。特に当地は、自分も含めて外国出身者が多い。空港を利用する人の割合も、高いはずだ。終息に向かっているという政府の判断は嬉しいが、個人的には警戒が緩められないなあと感じている。

 判断といえば、文部科学省が卒業式について原則マスクを着けない、という方針を出したそうだ。はっきり言って、意味が分からない。もちろん、付けたくない人が自由に外すことは良いと思うが、健康に不安のある人が主張しづらい空気を作る理由が分からないのだ。特に春からの進路が確定した人は別として、卒業式の時点でまだ試験を終えていない人は、健康に細心の注意を払っているはずだ。そういった人が浮く雰囲気を、文科省の発表は作り出す危険性がある。

 昨年帰国した際も、今回の卒業式ではないが、日本は大勢の人がマスクを着用していたお陰で、健康に怪しい点がある私も安心して街中を歩くことができた。今後当たり前が反転して、マスクを着用していることが変に見られるようになってしまうと、私も含めて健康に気を配りたい人間が肩身の狭い思いをするのではないか、と今から少し危惧している。

参考文献
BBCニュース「中国の感染の波は『終息に近い』と当局 WHOは世界的な警戒解除は『まだ先』」(2023年2月12日15時29分閲覧)
中国の感染の波は「終息に近い」と当局 WHOは世界的な警戒解除は「まだ先」 - BBCニュース
文部科学省「卒業式におけるマスクの取り扱いに関する基本的な考え方について(通知)」(2023年2月12日15時33分閲覧)
卒業式におけるマスクの取扱いに関する基本的な考え方について(通知) (mext.go.jp)

 
去年(2022年2月12日)の記事はこちら↓

一昨年(2021年2月12日)の記事はこちら↓

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。



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