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シンガポールでSTAY@HOME 9月8日(金)通算1250日目 グリーン(DORSCON)208日目
シンガポールでは病気のリスクを示す指標であるDORSCONが鳥インフルエンザ等と同じ緑に変更され、公共交通機関ではマスクの着用義務が撤廃されました。以前の生活に戻ってきていることを日々実感していますが、WHOは収束宣言をしていません。当地での様子を引き続き記していますので、お付き合いいただけますと幸いです。
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9月8日(金)通算1250日目 グリーン(DORSCON)208日目
先週末、母とリビングでくつろいでいると、マンションの敷地内から煙が上がっているのが窓のガラス越しに見えた。驚いて窓を開くと、何だか焦げ臭い。匂いと煙の元は、敷地の守衛が居る所に近いので、電話してみることにした。本当は管理会社の方が良いと思ったのだが、週末は閉まっているので、連絡する方法がないのだ。
電話は幸いすぐに繋がり、窓から見える光景を説明すると「ああ、それはハングリーゴーストの一環ですよ」とのこと。シンガポールでは8 月末から日本のお盆に近い、ハングリーゴーストと呼ばれる期間に入った。当地の慣例の1つに現世へ戻ってくる人に向けて、紙でできた車や札をドラム缶に入れて燃やす習慣がある。私が見たのは、その煙だったようだ。ちなみに、ハングリーゴーストの時期は引っ越しをしてはいけない、声を掛けられても振り返ってはいけない等のルールがあるそうだが、道教の信者以外にどこまで根付いているのかはよく知らない。
私が見た煙に話を戻すと、火災ではなくて本当に良かった。普段、同じ敷地内にどういった宗教の人が居るのか意識したことはないが、こういった光景を見ると様々な文化的背景を背負った人々の中に居ることを実感する。シンガポールでの暮らしも長くなってきたものの、やはり知らないことは未だに多い。明日からの週末も、また煙が見えるのだろうか。
去年(2022年9月8日)の記事はこちら↓
一昨年(2021年9月8日)の記事はこちら↓
3年前(2020年9月8日)の記事はこちら↓
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最後までお読みくださり、ありがとうございました。