魔女に教わった薬草のこと
ある日、京都 美山町・芦生(あしう)に魔女が移り住んでこられた。
聞くところによると、その魔女は野草を集め、煎じ、秘薬を作るという。 これは何としてもお会いしたい。お近づきになりたい(笑)。
「夏至×薬 芦生の魔女と万能薬」という形で、魔女をゲストに事業化したところ、集落内・町内の方々だけでなく、京都・大阪・兵庫……関西一円から参加があった。
(お誘い文)
薬草の採集は各薬草の花も咲きそろった夏至の頃と言われています。 芦生に移り住んできた魔女と共に薬草を集め、秘薬(万能薬)を作ります。ただの草地を薬箱に変えてしまう芦生の魔女と一緒に薬草を摘み、芦生で密かなブームになりつつある万能傷薬を作ります
この秘薬(万能薬)は数種類の薬草をブレンドしてホワイトリカーに漬け、あとは半年以上寝かす。使う薬草はどこにでも手に入りそうなもの。
「ない薬草は無理に探すことはなく、代用してもいいのよ」と魔女さん。
みんなで集落の中を歩き、秘薬の材料を集める。
ささっと洗って、水気をとったら……
そっとそっと
ぎゅぎゅっと ぎゅぎゅっと
瓶に詰めて、タプタプタプ。
外傷に効くというこの秘薬を、我が家ではいつも「マジョ」と呼んでいる。(そのまんますぎる呼び方……もう少しひねりがあってもよかったな)
<語法>
「かーさん、足が何かかゆい」→「あぁ、マジョ塗っときー」
「学校でサッカーして擦りむいた」→「マジョ・マジョ」
「薪いれようとして火傷してん」→「マジョした?」
ブトに噛まれて腫れた時、ムカデやハチに刺された時も頼りになるマジョ。一家に一瓶のレスキュー薬。
***
芦生は虫が多いし、腫れたり痛みがひどくなっても病院まで遠いので、 昔からそれぞれの家庭で、うまく野草の力・自然の力を借りてきたという。
世界が一変、ワクチン開発が進むとはいえ、免疫力向上・医療の自給というキーワードが頭をよぎる今日、この頃。
今年も、魔女の秘薬を つくろう
芦生森ぐらし公式サイト:https://ashiu.life/
Instagram:@ashiu.life
note:https://note.com/ashiu
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