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ゲーム「ヴァルキリープロファイルシリーズ」を語る



~はじめに~

今回ご紹介するのは「ヴァルキリープロファイル」、通称VP。トライエースが開発し、これまでに4タイトルが発売されている。知名度は比較的低いが、特にシリーズ最初の作品である、「ヴァルキリープロファイル」は根強い人気がある。今回はそんなVPの魅力について語っていきたい。



ヴァルキリープロファイルシリーズ一覧


①ヴァルキリープロファイル(1999): PS
 ヴァルキリープロファイル-レナス-(2006): PSP
 ヴァルキリープロファイル-レナス-(2018): iOS, Android
 ヴァルキリープロファイル-レナス-(2022): PS4/PS5

②ヴァルキリープロファイル-シルメリア-(2006): PS2

③ヴァルキリープロファイル 咎を背負う者(2008): DS

④ヴァルキリープロファイル-ジ・オリジン-(2016): iOS, Android

*ヴァルキリーエリュシオンは除外


~VPシリーズの概要~

北欧神話の世界。神開では戦争が繰り広げられ、その戦力として人間の勇者の魂が必要とされていた。人間界で勇者の選定を任されたのが、運命の3女神、アーリィレナスシルメリアであった。彼女たちは3人の内一人のみが覚醒し、ヴァルキリーとして下界ミッドランドに降り立ち、勇者の選定を行うのであった。しかしそこには様々な、神々による、そして人間による陰謀・秘密が存在しており、ヴァルキリー達はそれに翻弄されながら、自らの運命を切り拓いていくのである。本作は、そんなヴァルキリーと、ヴァルキリーによって選定された人間の物語である。



~VPの魅力~


①みんな大好き北欧神話

VPの世界観は、正に北欧神話そのものである。ところどころ脚色や変更は加えられているが、概ね北欧神話をベースにしている。日本人はなぜか北欧神話が大好きで、ゲームや映画などに頻繁に出てくる。北欧神話好きはもちろんVPを大いに楽しめるだろうし、あまり興味がない人も、VPをきっかけに北欧神話について学んでみたくもなるだろう。


②濃厚なストーリー

VPシリーズ全てに共通しているのは、このゲームが神々や人間の「運命・人生」をテーマにしていることである。出会う仲間一人一人、敵一人一人に物語があり、その多くは辛く苦しい経験も多い。運命に翻弄されながらも懸命に自分の人生を生きる人々・神々の濃厚なストーリーを余すことなく楽しんでいただきたい。また、クリア後のダンジョンではシルメリア以降様々なネタも用意されているため、シリアスな本編で疲れた心も癒してくれることでしょう。


③爽快なアクション・難解なダンジョン

戦闘システムは各シリーズで異なるが、いずれも、物理攻撃・魔法攻撃・必殺技を交えながら相手を倒していく爽快な王道戦闘スタイルを採用している。また、レベルが上がるにつれて強力なスキルも覚えられるようになり、それらが攻略の鍵となる。戦闘の難易度は通常のRPG並みだと思われるが、ダンジョンの難易度はおそらく難しい部類に入るだろう。様々な謎解きやフィールドアクションを駆使しながらダンジョンをクリアしていく必要があり、フィールドアクションが苦手な方は苦戦するかもしれないが、それらが大好きなプレイヤーにとってはうれしい限りである。特に、クリア後のダンジョンは敵の強さもダンジョンの難易度も(ネタの多さも)跳ね上がっており、本編だけでは満足できなかったプレイヤーも満足させてくれるだろう。個人的には本編は重厚なストーリーを楽しみ、クリア後は難解なダンジョンを楽しむといった印象だ。


④多様で濃厚な登場人物

本作の登場人物には、運命の3女神はもちろん、数多くの人間の勇者達がいる。それぞれに濃厚なストーリーが用意されており、それらがからみあって一つの物語を形成している。その中でも特にキャラが濃いのが「レザード・ヴァレス」。CVは子安武人。シリーズの多くで登場し、重要な役割を果たす変態・・・、もとい天才魔術師であり、常人ではあり得ない発想・能力によって物語はプレイヤーの予想できない方向へと進んでいく。ぜひ彼から目を離さないように(まあいやでも目に入ってくるが)していただきたい。レザード以外の登場人物もそれぞれ魅力を持っているので、気に入ったキャラに感情移入してプレイするのもお勧めだ(ただしレザードには感情移入できないと思いますが)。



~最後に~

今回はVPシリーズの魅力についてご紹介した。「レナス」と「ジ・オリジン」以外は環境的に現在プレイしにくいのが残念だが、まずは「レナス」をプレイしていただき、その魅力を感じていただきたい。できれば「シルメリア」も併せてプレイしていただきたいところだが、今後の移植に期待したい。また、続編にて長女でありながら主人公を妹2人に奪われているアーリィが報われる日を、願ってやまない。


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