私がこれを書けているのが
自分の加害性を語ることの難しさについて考えていた。
例えばTNR手術を、自分が関わる猫たちに施したことについて。
加害性をどう語れるのか。それを考えて立ち尽くしていてそうしている間に夏の盛りが来て、
彼女がみるみる衰弱していった。
彼女は猫である。
名前はパピ。
職場の敷地内で生まれたにも関わらず、猫が『いてはいけないことになっている』当該敷地内において彼らは“侵入者”だった。
私が人生で初めてTNRをさせた猫だった。パピは。
兄弟姉妹のまとまりに、テキトーに呼びかけられた