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同意ってなんだろう?

安心できる毎日のために

みなさんはこんな思いを抱いたことはありますか?
「自分はあんまり乗り気ではなかったけど、付き合ってるからセックスするのは当たり前かな。」「自分が勝手にセックスを始めちゃったけど、相手も本当にしたいと思ってたのかな。」「今断ったら嫌われちゃうかな。」「自分の体のことを性的にからかわれて、嫌な気持ちになった。」こんな思いをした時、「性的同意」はお互いに取れていましたか?

性的同意はお互いの積極的な「したい」を確認することです。すべての性的行為のなかにはセックスの他にキスやボディタッチ、性的な言葉がけも含まれます。相手との時間を楽しみたいはずなのに、なんだかすごくモヤモヤしてしまう原因の一つにはお互いの積極的な「したい」という意思が確認できていなかったことにあるかもしれません。

同意のない性的行為はすべて性暴力です。夫婦(ふうふ)やパートナー間でも「同意」のない性的行為は性暴力になります。性的なことを相手とする時、みなさんは今まで「同意」を大切にしていましたか?「同意」を確認せず誰かを傷つけてしまったり、望まない経験によって傷ついたりせず、安心して心地のよい性生活を送るためには「性的同意」についてしっかり理解することが大切です。

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同意を取るときのポイント

まず、性的同意を取るときに相手と対等で平等な立場や関係性をすでに築いていることが前提となります。年齢や社会的な立場の差がある場合には、相手と時間をかけて対等で平等な関係性をつくる必要があります。

次に、その同意は強制されるものでもなく、いつまでも続くものでもありません。同意を取る側は、「嫌だったら嫌って言ってね」「今はやめとく?」と、聞き方を工夫するなど、相手が断りやすい雰囲気を作る必要があります。相手の答えがなかったり、「今はちょっと…」「別のことしようよ」「ちょっと怖いかも」など曖昧な答えの時は明確な「したい」という気持ちを確認できるまで無理に進めないようにしましょう。一度断られたり曖昧な返事だった場合、何度もしつこく聞いて相手の「したい」を無理に引き出すのは「同意」とは言えません。

さらに、気持ちはいつ変わるか分からないので、同意を一度したとしてもいつでもやめることができます。一度「いいよ」と言っても、気が変わったら「やっぱりやだ」と言うことができるんです。

また、一つの行為への同意は他の行為への同意とは別のものなので、その都度お互いにしたいことを確認することが大切です。例えば、あなたはキスとセックスがしたいと思っていても、相手はキスだけしたいかもしれません。相手のしたいことを尊重するのを忘れないでください。

最後に、性的な行為は性感染症や妊娠などのリスクが伴います。自分と相手の心身を守るために、性感染症の対策や避妊方法を確認することも性的同意を取る上で重要なポイントです。

おすすめの絵本:
子どもを守る言葉「同意」って何? YES、NOは自分が決める!レイチェル・ブライアン (著)、中井 はるの (翻訳) 
よみきかせ:
わたしのからだはわたしのもの
おすすめの動画:
Consent for kids(日本語版)
同意とコミュニケーション【同意ってなに?】
イエス・ノーどっち?:同意とは【性的同意って知ってる?】


被害にあったら

もし性暴力にあってしまっても、決して自分を責めないでください。その場の雰囲気やその時の立場できっぱり断れないこともあります。「抵抗しなかったから」「イヤと言えなかったから」あなたが悪いということは決してありません。断れなかった自分を責めてしまって、周りの人に被害を打ち明けられずひとりで抱え込んでしまうかもしれませんが、それはあなたのせいではありません。あなたは、なにも悪くありません。被害を乗り越えることは簡単なことではありませんが、あなたを支えてくれるサポートサービスもあります。一人で悩まず、信頼できる人や被害者相談窓口に相談してみてください。

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