「ママだから」を言い訳にできない
私よりも年下の女性が、「時短勤務者が、管理職になるのは不可能だと思う」という話をしていた。
曰く。
同期が出世していくのを見ると、やはり焦りはある。
上司は「子どもが手を離れたら、いずれこういう仕事をしてもらいたい」とビジョンを描いてくれるけど、それはいったい何年後のことなのか。(自分でもわからないし、確証がない)
育休はブランクだ。
その女性は30歳そこそこで、2歳半くらいの子どもがいる。
育休から復職して1年半ほどらしいのだが、きっと歯がゆい思いをしているんだろう。
バリバリ働きたいけど、いまの優先順位はそこじゃない、と自分で自分に言い聞かせているのかも。
自分のモチベーションは自分でコントロールすべき、とわかっているけど、それがうまくいかないこともある。
どうしたら。
どうしたら。
自分らしく。
自分の満足いく働き方ができて、それが会社での評価につながって。
そして、会社にも社会にも貢献できて。
自分自身としても納得できるのか。
そんな模索をしているのかもしれない。
私はどうだろうか。
娘を産んだのは、2022年。39歳のとき。
1年半の育休を経て、この春復職した私。
出世やキャリアに関して、「もっと上を目指したい」とか「同期に負けたくない」というような最上思考はない。
彼女の言うような、モヤモヤ感や焦燥感もない。
主に在宅(週2出社)&フレックスと時間有休をフル活用しているので、なんとかやりくり出来ているから?
いや、それよりも。
私は、すでにアラフォー。
会社の中での自分の道筋について、誰かの言葉や周囲の人の動向で一喜一憂するような年次でもない。
だけど、彼女の言うのとは違う意味で、仕事に対しての焦燥感はある。
私はフルタイムで復職したので、仕事にかけられる時間がほかの人と同等にあるはず。
少なくとも、時短勤務の彼女に比べたら。
それなのに、十分なアウトプットが出来てない、と思っていて。
それが苦しい。
言い訳をするならば。
私も、在宅だろうが出社だろうが、17時に仕事は切り上げなければいけないので、「あとちょっとだから、残業になるけどやってしまおう!」みたいなことが出来ない。
そして朝も、「早めに会社行って、昨日やり残したことをやっちゃおう」みたいなことも出来ない。(基本的に、娘の保育園の送り迎えは私が担当していて、よっぽど外せない業務のときは夫にお願いしている)
いや、でも。
残業ベースで仕事を考えるのは健全じゃない。
だけど、気持ち的にも現実的にも1分の猶予もないのは事実で、その日々の「ちょっとずつ」が積もり積もって、達成できなかったToDoがどうしてもたまっていく。
結局のところ、私の場合は、自分の力量の問題なんだろうな。
彼女の話を聞いていて、そう思った。
私よりも明らかに仕事量が多い人がいて、
「毎日おかしいくらい、遅い時間に帰ってる」
とその人の忙殺ぶりを聞くと、
「私はフルタイムの時間に、全力集中できてないのかな」
と、自分の時間管理の甘さを反省せざるを得ない。
私の中の「モヤモヤ」は、ワーママであることを言い訳には出来ない。
どうしたら、こなせるだろうか。
今の私に必要なのは、ワーママならではの「仕事と家事の両立」を謳った時短術ではない。
育休取得者への思いやりとか配慮とか、会社の制度でもなく。
限られた時間の中で、成果をあげる!
そういう覚悟かもしれない。
根性論では解決しないので、「有限の時間で成果を出す仕組み」とも言えるかもしれない。
ママだろうと何だろうと。
ただ普通に、何にどう優先順位をつけて、スピード感あげてやっていくか。
「仕事をする」ということに対して、責任と貢献感をもって働きたい。