1 わたしはベル ホコリたかき寄留者
ある春の日、わたしは産まれたの
お母さんとお兄ちゃんと 一緒に育ったわ
産まれたところは、とっても広くて楽しいところ
人間が使わなくなったお家に住んでたの
ここが、わたしの故郷!
お庭もあるし、隣に住む人間たちはわたしを可愛がってくれる
しばらくしてお母さんはどこかへ行ったけど
わたしは一人でも大丈夫なの
誰かの家猫になるなんて、嫌!
いつだって、キママに自由にいたいの
だってわたしは
「ホコリたかき寄留者」だから!
ベルは隣の空き家で、数年前に産まれました
近所のおばあさん曰く、兄弟がいたけど しばらく見ていなくて
ベルがずっと住んでいるようです
縄張り意識も強いけど、人懐こい性格で、家近くのいろんな所でご飯をもらったり、可愛がられてようでした