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介護をしながら働いていくために

ビジネスケアラーとは

最近、よく見聞きするようになった「ビジネスケアラー」という言葉。
私自身も、障害のある弟と生活しているのでビジネスケアラーだと気が付きました
仕事と介護の両立ってトライ&エラーの連続で、
抱え込まないことが大事とわかってる!
けど
やっぱり頑張り過ぎてしまうこともあるので、
私のようにならないために、意識を変えるチャンスにしてみてくださいね

ビジネスケアラーとは、会社や企業で働きながら家族などを介護する人を指します。経済産業省は「介護をする有業者のうち、仕事を主にするもの」と定義しています。

経済産業省

カテゴライズされてしまうのはイヤ

「ビジネスケアラー」という名称がつくことで、カテゴライズされるのは嫌だという意見もあります。
確かに、ヤングケアラーと同じようにケアの重たさが前面に出ると、
自分には関係ないことと思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、名前が付くことで見えなかった状況が浮かび上がり、もしかしたら自分のことかなとネットで調べてみたり、困っている状況を変えようと相談に繋がる可能性もあります。

私自身は、ビジネスケアラーという名前がつくことで、世間の意識が変わり、事実の受け止め方が変化し、自分ができることを考えるきっかけになると感じています。

ヤングケアラーもその後、働きに出ればビジネスケアラーになります。学校と介護の両立から仕事と介護の両立に移行し、時間不足がさらに増えていきます。突然介護が始まる人よりは心構えができているかもしれませんが、
言葉と事実を知らないよりは知っておくことで抱え込むことを避けることを目指せます

40代から突然介護が始まると…

ビジネスケアラーとしての生活は突然始まります。
40〜50代になり、初めての介護に直面すると、何をどうすればいいのか分からないことだらけです。
どこに相談する?
仕事は?
子供がいたら子育ては?
お金は?
次々に疑問が湧いてきても、じっくり考える暇もないくらい多くのことが押し寄せてきます。
そんな中で一番きついのが、介護を受け入れるで心の負担が非常に大きくなります。

介護が始まったら、家族や子どもと話そう

そんな時、例えば子どもがいる家庭の場合。
子どもがいるからしっかりしよう、ヤングケアラーにしたくないと力まないでくださいね。
今わかっていることをシェアすることが大切です。
私自身、障害のある弟のことを詳しく教えてもらわず
「自分がいい子じゃなかったから・悪い子だから病気になった」
と責めてしまうこともありました。

子どもも何も分からず生活が一変するより、事前に理解している方が気持ち的にも楽です。子どもなりに理解をしていきます。
親だけで頑張ると、子どもが私のように自分を責めてしまうこともあるので、わからなさも一緒に共有してください。

介護を自分で抱え込まないために

今は家族の形はさまざまで、介護を分担できる家族がいない、いたとしても障害を持つきょうだいがいる、親せきなどと疎遠になったなど、負担を分け合えない場合もあります。
また、持病を抱えながらの介護もあります。
そういった場合、介護が始まると自分で背負い込みを追い込んでしまいます。
それは、すぐに行き詰ってしまいます。まずは、介護に関する情報を集め、相談するなど一人でしない環境を整えていくことが大切です。

介護はいつ終わるかわからないから

いつ終わるかわからない介護は、どうしてもケアする相手が中心になります。

自分の欲しいものや楽しみのために頑張る意欲が削られ、
仕事へのモチベーションも低下します。
さらに周りへ迷惑をかけるかもと気遣い、相談せずに離職に繋がることもあります。そうなると社会から離れ、社会との繋がりが弱くなります。
お金の問題にも直面します。
育児や日々の生活、自分のケアのためのお金も必要です。
介護はお金がかかります。

そのために、どうすれば、仕事と介護の両立、自分を大切にするかを周りを巻き込みながら考えてみてくださいね。
職場の相談は、家庭の様子をさらけ出すことにためらいがあるかもしれませんが、介護の内容とサポートを明確に伝えること。
働き方もリモートワークや時短など柔軟に変わってきました。
家族だから介護すべきという「こうあるべき」を外していきましょう。

年齢と共に変わるものは、自分の健康と家族の介護です。
40〜50代は定年も見えてきます。そういう時期だからこそ、ビジネスケアラーという言葉を知り、備えておくことが重要です。
一人で取り組んだりするには限界があります
他人事ではありません。相談先や応援してくれる人を見つけ、家族で頑張らなきゃではなくて、チームで介護をする環境を整えていきましょうね

まだまだ家族は介護でがあります。
ケアする側の自己犠牲で成り立つ介護はではなく、
私が目指すのは、介護が必要な家族もケアする家族も健康で機嫌よく笑顔で過ごせる毎日です。
さらに、「ヤングケアラー」や「ビジネスケアラー」といった名前だけではなく、その人を見てその人らしさを生かせる社会を築いていくことを目指しています。


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