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パッケージは効果的な        『ブランディングツール』

こんにちは、先日オグルヴィUK副会長 ローリー・サザーランド著の
「欲望の錬金術」という本を読みました。

その中で「コストリー・シグナリング理論」という言葉がありました。

これは、生物学用語で、
「あるものが伝える意味や意義は、
それを伝えるものの費用に正比例するという意味」だそうです。

例えば、クジャクの雄の羽根は美しく大きい方が
雌のクジャクの気を引くことができるそうです。

コストを掛けた方がより成果につながるということです。

パリでは路面に立ち並ぶカフェが有名ですが
路面だけに毎朝、テーブルや椅子を
わざわざ並べ、また、閉店の時間になると
わざわざ片付けなければいけません。

日本の安い、チェーン店のカフェで
毎日こんな手間のかかることをしている店なんか
ありませんね。

しかし、パリに行かれた方なら
ご存じのようにパリのカフェはスタバよりもはるかに高価です。

その価値を維持するためにもこの面倒な作業が必要なんですね。

例えば、ネットの進んだ現在。
結婚式の案内状をメールで手軽に送るのと、
こだわった招待状を頑張って送るのでは
どちらが招待客の心をつかむでしょうか?

便利な世の中になり、
CV数やCPAというネット用語で
DMの反応率を数値化できるお手軽な時代になりましたが
そんな時代だからこそ、手間と予算のかかる
プロモーションに意味があるのでは無いでしょうか?

特に、パッケージは
デザインにしろ製造手順にしろ、
ネット広告の何十倍も手間のかかるプロモーション手段です。

しかし、リユースされたり、
大切なモノを入れる箱に使われたりして、
いつまでも購入者の家で“宣伝効果”を発揮してくれる媒体は
パッケージ以外では考えにくいですね。

そう考えるとパッケージはとても効果的な
ブランディングツールですね。



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