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アミ小さな宇宙人 第14章 帰還

久しぶり(実際は一晩だけだが)に地球の景色を見が見えてきた。
「地球はなんて美しいんだろう」というペドロに、
「そう言ったろう?地球の人はそれに気づいていない。
それどころか平気で破壊し、同時に自分自身をも破壊していることに気づいていないんだ。」

アミは別れ際に、宇宙の基本法についてこう語った。

国境をなくし、国は”県”として変わり、進歩した宇宙と同じように一つの「世界政府」を作るんだ。
家族を組織するように、愛に基づいて全てを組織し、
世界が一つの家族のように仲良く皆統一し、利益は公正に分配される。
一部のエゴのせいで、そのエゴイズムを正当化するために物事を複雑に絡ませてしまう。でも、愛があれば全てが皆透明でとてもはっきりするんだよ。

ペドロは「一発パンチを食らわせてやりたいような人もいるけどね」というと、
アミは「その通り。でも、そういう人たちはいずれ自分自身で自分にパンチを食らわせることになるんだよ。愛に対する違反行為は何倍にもなって自分にツケが回ってくるんだ。いろんな形でその代償を支払うことになるんだよ」

温泉場が見えてきた。いよいよアミとのお別れの時がやってきた。
UFOを降りるペドロの背中に向かったアミが言った。
”愛が幸せに向かう唯一の道”だってこと、忘れないようにね。」

ペドロが振り向くと、もうそこにUFOの姿は見えなかった。

ペドロは家に向かって小道を歩く途中、
海の香りを胸いっぱい吸い、砂や木や花を撫で、この小道がこんなに美しいと思わなかった。小石までが振動しているように見えた。

朝を迎えた地球の家に着き、朝食の時、おばあちゃんにアミにもらったクルミを差し出し、アミに教わったことについてひと講義してやろうと
「おばあちゃん、宇宙最高の法って知ってる?」と目を輝かせて聞いた。

するとおばあちゃんは「愛だよ」と、当たり前のように答えた。
おばあちゃんは小さい頃から知っていた、という。「でも全員が知っているわけじゃないことだし、全く知ろうとしない人達も少なくない」と言った。

村に出かけてみると、突然皆が上空をみて「UFOだ!」と騒ぎ始めた。子供達は喜んで騒いでいる。
年配の紳士は「UFOだと?!馬鹿馬鹿しい。なんて無知で迷信深いんだ!そんなの気球かヘリコプターかそうでなきゃ飛行機に決まっている。」そう言って素晴らしい光景にめもやらず立ち去って言った。

近頃はこういう集団幻覚も珍しくは無くなってきていて、いちいちニュースや新聞でも取り上げなくなっていた。
ただ毎日、無知な迷信深い人の数は静かに増え続けている。

温泉場の海岸にある岩の上に円に囲まれた翼の生えたハートが刻まれている。
誰でも、そこまで登れば見ることができる。
でもその高い岩を登るのは簡単なことではない。大人にとってはなおさらだ。
子供は見ることができる。
”子供”はとても敏捷(びんしょう)で何より、大人よりずっと軽いから。

ー余談ー

この本「アミ 小さな宇宙人」をぜひ多くの方に読んでもらいたいけれど、
何故か絶版になっているようです。
シェアできずとても残念に思います。

個人的なエピソードや考察も兼ねて一章から書いてきたので、私の読書ログを読んでくださった方が少しでもこの本を読んだ気になってもらえたら幸いです。

私自身この本を読んで、今まで読んだ本には感じられなかった「求めていた本」をやっと手にできた気がしていて、それは長年探し求めていた真の友人(まさにアミーゴ!)を得たような気分になり、手放さず今も時々開いて読んでいるバイブルのような本です。

世の中で生きづらさに悩んだり、疑問ばっかりの迷える子羊の方には、もし中古で見かけたら高くてもぜひお手にとっていただきたい本です。

この本が絶版となった背景には、この本を読むと「目覚め」てしまうため、
人はTVを見なくなり、真実を見極められるようになり、愛のない商品になど見向きもしなくなり、自分の中の愛に従って生きるというまさに「自分を生きれる」ようになってしまうので、
都合の悪い人達がそれは危険だ、経済に関わる思想だ!と言わんばかりにこの本を弾圧したのかもしれないな、なんて思っています。

だからこそ、私は、かつての私がそうであったように、この本に出会って今までのあたり前だと思っていた常識を疑う、別の立ち位置から見る目を持ってもらえたらと、
この本のログを書こう!と思いました。

この本は、あと2冊「戻ってきたアミ」と、「アミ 3度目の約束ー愛は全てを超えてー」という三部作になっています。
この本を自分なりの解釈や経験で読み解き、それを伝えていく、種をまいていく、ということを微力ながら使命としてやっていきたいと考えています。

次はいよいよ、2冊目の「戻ってきたアミ」に突入です。
どんなメッセージを受け取ることができるのでしょうか?

私も楽しみです!

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