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コンビニコーヒーをやめて定額制コーヒーをはじめた話

仕事のスイッチに「コーヒー」を活用しているビジネスマンは少なくないという。かくいう私も、毎朝、コンビニでコーヒーを買い、職場に入るのが日課となっていた。

そんななか気になっていたのが、サブスクリプション型のカフェである。サブスクリプションとは、英語の「subscription」で、新聞や雑誌の定期購読を意味する。最近では、動画や音楽配信などのデジタルコンテンツ、Microsoft Officeなどのソフトウェアの支払形態としても一般的になっている。昔からある、月謝や月極料金、通勤・通学定期券もサブスクの一種であり、私たちにとっても馴染みのある、古くて新しいビジネスモデルだ。そしてここ1~2年で、このサブスクリプションモデルを採用する定額制の飲食店が急増しており、カフェはその筆頭といえる。

通勤圏内のサブスク型カフェを探してみたところ、池袋東武の1Fに「ハンデルスカフェ」という店を発見。月額3900円で、コーヒー、ラテ、カプチーノ、キャラメルラテ、ソイラテなど9種類(ホット限定のメニューもあり)から選べるという。100円から飲めるコンビニコーヒーと比べると割高感は否めないけど、コーヒーチェーン店と考えれば10杯程度で元は取れる。サブスクリプションというビジネスモデルにも関心があった私は、すぐに登録を決めた。

気になる使い勝手だが、毎月メールで届く顔写真入りの会員証をレジで見せるだけと、非常にシンプル。提供もスピーディーで、待たされることはほとんどない。しかし、オペレーションを優先した結果か、コーヒーがポットから注がれている点はマイナスだ。味もあっさり系でコンビニコーヒーに近い(そもそもアイスクリーム店が手がけるカフェなのでコーヒーの味を求めるのは酷だろうが)。それよりも個人的に大きかったのが、持参したタンブラーに注いでもらってオフィスで飲むようになったので、カップごみをまったく出さなくなった点である。

コンビニコーヒーは飲み終えたカップがもれなくごみになる。年間約20億杯を売り上げるというからその数は膨大だ。一応、環境問題に関わる仕事をしている身としては、罪悪感を感じつつも、その手軽さと手頃さからついついお世話になってしまっていた。

そんな罪悪感からの解放からスタートしたサブスクカフェ生活。月額2800円からMicrosoftのSurfaceが使えるサービスも始まるなか、コーヒー代に月3900円も支払うのが適正なのかは微妙なところだが……。5坪程度のわずかなスペースでコーヒー10杯分の客単価を固定収益として確保できる仕組みは、ビジネスモデルとしても興味深い。気付きがあったら今後もリポートしていきたいと思う。

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