〈震える弱いアンテナ〉とともに
朝日新聞の天声人語に、新成人に向けて茨木のり子さんの『汲む』が紹介されていた。
最後の一文、
に胸がぽっと温かくなった。
やわらかい、は、わかい、かぁ
心が苦しい時、いつまでも成長しない自分が情けなくて落ち込む時、泣きたくなる夜、
私は茨木のり子さんの詩『汲むーY・Yにー』を開く。
私は私のままでいいんだ、と支えてくれる言葉。
どぎまぎして、
恥ずかしくて、
傷ついて、
そんな自分もいいんだよ、
自分を偽り背伸びしなくていいんだよ、
そんなふうに力づけてくれる、言葉たち。
いつも頁を開くと茨木のり子さんに会える。
背筋がすっと伸びる。
一歩、一歩、進もう。