あした

日々の思うこと 全部ゴミ箱

あした

日々の思うこと 全部ゴミ箱

最近の記事

  • 固定された記事

朝、花の水をかえる時

朝のスタート 花瓶を右手に持ち 水をかえる 花を部屋に飾るなんてむずがゆい感じがして避けてきたけれど(虫も寄ってきそうだと思って)やっぱり花が視界にあるのは素敵だなぁ  蕾になっているものが日に日に花びらを広げてきて それだけで「わぁ」とつぶやきながら感動している 「綺麗に咲いてるね」と思わず花に話しかけたりなんかして もう完全に花の魅力に取りつかれているような これではどんどん一人が楽しくなってしまうから ダメダメだなぁとも思うけれど次の休日には またお花屋さんに行くの

    • 感謝や尊敬が邪魔になるとき

      感謝や尊敬が邪魔になる時がある。友達からのLINE「元気してた?」 「なんとか元気にやっているよ、ありがとう」と平気なふりして返事をする。確かに、それなりに元気なんだけど、職場からの電話で飛び起きる休日は最悪な気分。 とても恵まれた環境で生きて、仕事をして、周りからみたら「恵まれているのに不平不満をいうのかよ」と思われるだろうな。お昼ご飯の支度をするほど、体力はなくてぼうっとカーテンが揺れるのを眺めて息を吐く。 そりゃあ、感謝も尊敬も、心にはあるし、恵まれている事は重々承

      • 「病気である自分」というアイデンティティ

        私はいわゆる「精神疾患」で「当事者」だ。数年前から気づいていたけれど「病気である自分」にアイデンティティを持ってしまっている。「しまっている」という言い方をするのは、そう在る自分がまずいと思っているから。 ある本を読んでそのアイデンティティは核心に変わったし そのアイデンティティが自分を助けてもいるし、ある種苦しめている根幹なのかもしれないと思った。 当事者意識という言葉があるが、私には心の奥に強くそういう意識がある。人間は何かしらの当事者だが、私はいわゆる「精神疾患」の

        • 悲しい言葉にならないように

          人が一人 部屋に一人 涙を流したとして 誰にも知られない孤独がある 雨が一滴 空から一滴 地にゆっくりと染みていたとして 誰にも知られない幸福がある 緑のスカートが揺れている あの子はどこの子 道幅の狭い角 懐かしい記憶に 目を閉じて オレンジ色の電球を変える なんとなく 君を思い出せない 眼鏡の曇りをふくたびに 何かを見えなくさせている 真実の奥に見える 不思議さ あなたには分からない怒り それは時代に埋もれた言葉  悲しい言葉にならないように 私は私を保って

        • 固定された記事

        朝、花の水をかえる時

          「地味な顔」と言われて

          「地味な顔」と言われた事がこびりついて 鏡を見るたびに頭の中で反響する。その人は年上の男性で、いや、男性とか女性とか関係ないんだけど、人の容姿に対して感想を勝手に言う事が私には分からなくて。求めてもないのに。地味な顔だって事、美人じゃないって事、20年以上生きている私は毎日この顔で生きているんだから分かっている。 何故、誰かに私の容姿を判断されないといけないんだろう。 別の人に「今の髪型のほうがいいよ」とも言われた事があった。「あなたに見せるための髪型じゃない」と言いたか

          「地味な顔」と言われて

          「生きづらさ」の沈黙

          「生きづらさ」という曖昧な言葉はジンジンと心の底に響いて痛い この痛みをどこに持っていけばいいのだろうか 制度にも需要と供給という関係性にも、だからといってサービスにも専門職にも政治家にも よくわからないけれど曖昧だからこそ手が届かない だけどそこにある「痛み」は本当に存在している  例えば医者が「異常なし」だと言っても 異常があるから病院にいっているからで 自身の中でうごめく苦しみに「異常さ」を自身が感じている 「生きづらさ」という言葉をよく見聞きするが そこには言

          「生きづらさ」の沈黙

          過去のじぶんを読みあさる

          妙に重い感じがして目が覚める 部屋はいつの間にか暗くて ここが自分の部屋なのか、誰かの部屋なのか分からないような そんな不思議な感覚に襲われた 「もういいよ」と思いながらあたたかなコーヒーを飲む カフェインは控えた方がよいと医者に言われたが「もういいよ」と思う 数分後には胃がキリキリしてきて やっぱり「もういいよ」と感じている 窓辺から差し込む光を睨みながら 仕事の事を考えている 明日になればいつもの僕で「もういいよ」と思いながら「まだ駄目だ」と引っ張る自分についていきな

          過去のじぶんを読みあさる

          「みんな」に殺される

          「みんなも苦しい」 「みんなはこうだった」 「みんな」 「みんな」 「みんな」 「みんな」なんか知るか なんで目の前の「私」の話はきいてくれないのか 最近の怒りはこのせいだ 「みんな」に殺されてしまう ・ そもそも「みんな」とは誰だ 誰のことを言っているんだ 「みんな」とか言って それあなたの価値観じゃないの そんな言葉は休憩室の片隅でうずいて 帰宅すると白い泡になってシャワーで流している 私はいつもこうだ ほんとうのことは隠して自覚できないまま いつの間にか夜

          「みんな」に殺される

          夏がきた だけど

          夏になった さわやかな夏だと感じていたのは この病気になる前のことで 病気になってから 夏は過ぎるものになった 病院の帰り道 トボトボ歩いている 医者の前では患者だし 近くにあるケーキ屋さんによっても ケーキは食べられないし ショーウィンドウをぼうっと眺める 子どもがショートケーキを指差して笑っている 足元をふとみると ジリジリゆらゆらしていて 夏だなぁ、とふと思う 病気の自分に甘えているのか 病気の自分にしがみついているのか 悔しいな と思いながら 電車に乗る こ

          夏がきた だけど

          今日のつぶやき

          この仕事向いてないな、と 棚から薬を出す 虫がたくさん窓にとまっているのを ぼうっと眺めている 相変わらずわけのわからない放送が なんやかんやとつぶやいている 勢い良く吹く風に 前髪を任せて 何もないみたいに心を閉じる ・ 「風の強い日を選んで走ってきた」 CMで流れている曲を ぼうっと聞いている 仕事で使うファイルはボロボロで 透明だったファイルも今や半透明で 濁りを得てしまう ・ 電車に揺られながら 人生を削る 「この仕事向いてないな」 と思いながら

          今日のつぶやき

          明日死にます

          明日死にます と思いながら生きていた日々があった 暑い日差しに押し殺されながら 整備されていない道を歩く シャツはむしむしするし トンボは未だに飛んでいるし 上司は休日出勤だし もう何もかも忘れて アイスクリームを食べたい 胃腸弱いから無理だけど チャンネル変えても面白いテレビ番組はない ここ数年死にたいと思うことは 薄れてきていたけど 社会人になってまた高まってきた 今までの短い人生なんだったのだろう 迷ったら辛い方を選んで生きてきた 通院と服薬と人間関係と 色んなこ

          明日死にます

          佐々木さんへ

          「最近の若いもんは」 最終電車に揺られながら 理不尽な言葉を聞き流している 仕事でクタクタなのに 電車の中でもクタクタになる なんとなく座った窓際 横には二人のサラリーマン 20代後半くらいの方と50代くらいの方 黒いスーツのふたり組 会話からして上司と部下 どうやら新入社員の話をしている 「佐々木みてると時々キレそうになるもんな」 上司らしき人はいう 「最近の若いものはなんでああなんだろうな」 部下らしき人は苦笑い 私も苦笑いだ ・ 佐々木さんのことは知らない

          佐々木さんへ

          ピンク色のマーカー

          修正テープで全部消そうとした 残った文字をたどってみる ピンク色のマーカーのところ 綺麗な文字だけ残っている 黒い思い出塗りつぶして かよわい少女に成り下がる 体温計はいつも37 本当のことを教えてほしい どうでもいいや ピンク色のマーカーで引く どうでもよくない ピンク色のマーカーで引く 風邪が治りません それはいつもそうだから ゴミ箱ぶちまけた 中身は空っぽ 黒板消しで全部消そうとした 残った文字は強引に消す ピンク色のチョークのところ 不吉な文字だけ辿っている

          ピンク色のマーカー

          ひとこと

          ひとこといえたなら 知らないよ 君の気持ちなんて 私の優しい気持ちになれない ゴミ箱の中はいつも生物で 綺麗にしただけ 汚くなる 鉛筆は濃い色だけうつす いつも薄い色は無いものになる 消えたくなる夜に涙を流す 君の気持ちなんて 私の気持ちも分からない私に 分からないけれど 分かりたいとおもうのは きっと生きていたいと今も思えているから 明日にならないでくれと 布団の中で静かに思うけれど イヤホンが絡みついて 首を締め付ける 嘘ついてまで大人になりたくない 洗濯物は半乾き

          ひとこと

          赤いレターカード

          レターカードが届いた 赤いレターカード ポストのカタンという音が 無機質に聞こえたのに 届いたものはあまりにもあたたかいので 今日はよく眠れそうな気がしている やさしい言葉は 生きた心地を連れてきてくれる ありがとう というシンプルさ それが私を生かしてくれる 純粋な思いをかかえて小さな思いを ここに多い隠された何かを 光のもとに表出するのであれば 明日は必ず来るだろう 赤いレターカード 道へ続くお守り

          赤いレターカード

          正しさに会いたい

          正しさに会う 純粋な正しさに 保湿液のような やさしさを 正しさと空間に織り交ぜて 紡ぐ会いたい 君との思い出 善悪の判断 混沌の世界 悲しい夜にはうたを歌おう 正しさに会いたい 君よりも 君のもっと奥深く 誰よりも 人間の奥深く 誰かの正しさに触れる 主観を共有 共感の無意識 アネモネの色は極彩色 正しさに会いたい 目を瞑るとやんわり 誰かに謝罪することと 感謝することは もっともイコールで 昼間のラジオをききながら 誰かの誰かの誰かの誰かの誰かの誰かの誰かの 正

          正しさに会いたい