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King of Dragon Pass ー氏族創生ー

■ グローランサ世界において蛮族を率いてドラゴン・パス王を目指す異色のテキストSLG(としか言いようがない)、King of Dragon Passの紹介

 ゲームを開始すると、プレイヤーが率いる氏族の神代からの歴史が語られ、どのような氏族なのかが決定されます…。

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 かつて、人と神が共に大地を歩く時代があった。汝の氏族は、その祖先がこれらの時代にまで遡ることができる。
 汝の氏族の歴史は、汝らが嵐の神オーランスの勢力に組したときから始まる。当時、オーランスは、世界の征服に夢中な、多くの反抗的な信仰の神々の一人に過ぎなかった。当時のオーランスが成した際立った貢献は、個人的な名誉、そして、勝者と思われる他の神々との緊密な関係性であった。

 幾多の年月の後、様々な冒険と発見により、オーランスは自らが大地の母、アーナールダを娶るに相応しい価値があることを証し立てた。2人は婚約指輪を作り上げ、この聖なる誓約を通じて、世界に偉大な調和を創造した。汝の氏族は、そのときの婚儀の一部を担った。ほとんどの氏族は、婚儀の間、オーランスとともに叫ぶか、アーナルダから秘儀を学ぶかのどちらかを選んだ。少数の氏族は、太陽と馬の神であるエルマルとともに、名誉ある護衛として待立した。
 汝らは、この偉大な婚儀の最中、何をしたのか?

・汝らは、男女ともに、鎧を光らせ、エルマルともにオーランスの多くの敵から婚儀の執行者を護るため、護衛に立った。

・男たちは、オーランスとともに叫び、8種の名酒を飲んだため、儀式の間、頭痛に苦しんだ。

・女たちは、アーナルダとともに退出し、男たちに他言しないことを約束し、神々の秘儀を学んだ。

 世界を再創造するためのオーランスの闘争は、始まったばかりであり、多くの他の神々が、彼とその闘争に加わった。オーランスは輝く皇帝イェルムと戦い、多くの征服戦争を一手に担った。戦争以外の、より平和な功績も同程度に重要だった。汝らにとって最初に有名な出来事は…?

・慈悲深い女神、チャラーナア-ロイがオーランスの部族に加わった時の、「オーランスの癒し」の物語

・オーランスと彼の息子オデイラがスカイベアを追跡し捕らえた、「千日猟」の物語

・オーランスと会話の神イサリーズが、困難な交渉で異国の神々を出し抜いた、「揶揄いの植民」の物語

・牝牛の母ウーラルダが、オーランスの代理として聖なる群れを率いた、「百獣の行進」の物語

・オーランスの息子、バーンターとアーナールダが、「牡牛に取り付ける鋤を学んだ」物語

・知識の神ランカーマイが、何かの力の兆候を示す、「模様の入った骨の使い方を学んだ」物語

・陶器の女神、ペラが、穀物を蓄えるための「最初の甕を作った」物語

・舞踏の淑女ロイティナが、「最初に部族の印しの踊りを踊った」物語

 オーランスは、世界を再創造することに成功した。このように始まった黄金時代は、嵐の時代と呼ばれている。オーランスの息子、ヴィングコットは、この時代の有名な将帥だった。この地域のほとんどの人々は、彼の郎党であった。彼は、他人を自分の住居に招いた後は、その者を襲ったり、害したりはできないという庇護の掟のような、新しい原理を持ち込んだ。それ故、裏切りは、オーランスを信仰する人々(オーランシー)の社会では手ひどい罰の対象となった。生き残れそうにない多くの者は、彼の守護を受けるため、彼の新しいやり方に賛同した。彼は偉大な指導者であり、多くの散り散りになった人々が新しい氏族や部族を形作るのを助けた。汝らの氏族は、ヴィングコット王によって救われた者達に入っていた。汝らは自ら、生き残る頑健さと能力を証した後、ヴィングコットは、汝らの守護の下に残った人々を委ねた。彼らは、ナルダ・ビン、または小作農であった。汝らは、彼らを奴隷とするか、それとも汝らの氏族の一員として受け入れるかを選んだ。
 汝らは、これらのよそ者をどのように受け入れた?


・奴隷として。

・家族として。

 ヴィングコット族の敵は多く、汝たちは彼らと激しく戦った。彼らのうち、特に汝らと戦ったのは?

・ボズタカング、トロールの族長

・アッカー・グラ、バスモリの獣人の王

・シンキス・モー、エルフの戦長

・“緑の”ターダ、プラックスと呼ばれる平原の英雄

・ヴェス・ヴェナ、氷の部族の戦長

 嵐の時代は、混沌の神々と怪物達が来たりて、ほとんどあらゆるものを破壊するという災厄に至り幕を閉じた。オーランスとその同盟者達は、激しく戦ったが、混沌の勢力は勝利を目前に迫った。多くの神々が死に、新しき者たちが名声を勝ち得た。多くの人々も死んだ。破滅が世界を覆い、日輪は地に落ち、血の雨と大津波が襲った。大暗黒のあまりのひどさに、オーランスと彼の仲間達さえ、人々の破滅を、なすすべもなく傍観するしかなかった。小さいか、弱い、ほんの僅かの神格が生き残った。世界は沈滞し、死に至った。汝らの氏族は、強靭に生き延びた者がほんの一握りほど残っているだけになった。

 ヒヨルト王は、大暗黒の混乱の只中に現れた指導者である。ヒヨルトと彼の徒党の努力は、世界が再び正常な状態を取り戻す助けとなった。彼は、我々が今日、従っている数々の法を作り出した。ヒヨルトが、それぞれの氏族を見分ける大いなるやり方の一つは、その氏族が平和か戦争かのどちらかに偏る傾向があるのか、あるいはこれら2つの原理の間で均衡を維持しようとするということである。
 汝らの氏族はどれに類する?

・戦争

・均衡

・平和

 ついに、太陽が再び昇った。共同体の残りの部分は、自らを護ったり、食べ物を探したり、さもなければただ生き残ろうとする一方、最初の司祭達は、古の神格達との繋がりを再び確立しようとしていた。人々と神々の間の新しい調和が確立されるとともに、世界はゆっくりと改善していった。一度、覚醒の過程が始まると、それはより容易になり、神々も相互に目覚め合って、その過程は早くなっていった。
 汝らの氏族の覚醒を助けた最初の神は誰か?

・いない。我々の先祖で十分である。

・いない。我々は、生存している神格への信仰を維持していた。
 ・エルマル、近待する騎士
 ・ウロックス、嵐の牡牛
 ・オデイラ、狩人

・アーナルダ、母なる女神

・オーランス、父

・イサリーズ、会話の神

・ランカーマイ、知識の神

・チャラーナアローイ、治癒の女神

・ウーラルダ、牝牛の母

 1300年前の日没以来、あらゆる物事が困難に満ちていた。オーランスと他の神々は、定命者達の前から去り、世界から逃げ出した。汝らは、いまだ神々と、儀式と生贄を通じて接触するか、あるいは偉大な魔術を含む、彼らの偉業についての物語を再演することに神々の領域に入りこめた。しかし、神々がもはや我らの傍を歩くことはなかった。汝らは、新しい場所に居を構えたとき、その新しい土地を神ではなく汝ら自身のような定命者の名から名付けることによって、この偉大な変化を世界に示した。汝らは、大暗黒の間、どのように生きながらえるかを示した王の名誉に敬意を示して、そこをヒヨルトランドと呼んだ。

 600年後、一頭のドラゴンが、それ自身の姿、あるいはドラゴンの魂の内部に人間の魂を招き入れることで、汝らと接触した。ドラゴンは常に敵対的か、全く愛情を感じていないかのような様子だった。オーランスは、いつであっても「竜殺し」であった。汝らは、ドラゴンを信じ、そして協力をし、ドラゴンの知識を学ぶか、中立を維持するかを選ばなくてはならない。
 ドラゴン対する汝らの態度はどれか?

・敵対的である。我々はドラゴンを信じない。

・中立である。我々は進んでドラゴンと協力しようとはしなかった。

・肯定的である。我々は、ドラゴンの知識を加えた。

 ドラゴンとの交流を肯定した人々のほとんどが、汝らの故郷の北にある地、ドラゴン・パスに移住した。汝らはヒヨルトランドに住み、そして幸いなことに、200年ほど前に、ドラゴン達は目覚め、ドラゴン・パスに住むあらゆる物を貪り食った。彼らは、オーランシーに加え、「竜の友」と称する愚かな人間達全てを食らい尽くした。長い間、ドラゴン・パスは不可侵の地であった。人々は、ドラゴンがまた、我らを食らい尽くすに違いないと確信していたのである。

 最近の出来事は、汝らに見捨てられた地、ドラゴン・パスを再び意識させることになった。一世代前に、ファラオと呼ばれる簒奪者が、ヒヨルトランドを訪れ、内戦を引き起こした。汝らの氏族は、ファラオに組するかどうかで、議論百出し、時には暴力沙汰となった。結局、反主流派の汝らの集団は、留まり続けて親族を殺すというオーランシ―としての最大の禁忌を犯すよりは、ドラゴン・パスという危地に足を踏み入れるという方が、まだしも良いという結論に至った。ファラオの下で生きられぬ者たちは、ドラゴン・パスを目指して北の方に移ったのだろう。他の氏族でも同様の信条を持つ人々は、すでに同じような決心をして、その地に移住していた。だから、汝らは新たな氏族を結成し、汝らの祖先が、ヒヨルト王の時代にしたように新天地に旅立った。

 汝ら、新たな氏族は、ドラゴン・パスへの苦難の旅をへて、居住の地を定めた。ヒヨルトランドがら脱出した他のオーランス信徒のように、汝らも、ドラゴンパスの南東の山岳地帯、クィヴィン地方に住み着いた。汝らは、この地を故郷、あるいはtula(封土)と呼ぶだろう。慣例では、汝らは正式な土地の所有権を制定する必要がある。
 汝らは、どれほどの土地を所有するのか?

自らが必要とするだけで、それ以上は望まない。

我々が今、必要とする広さと、将来必要となる広さ

おそらく必要となるであろうありったけの広さ

必要な分より、はるかに広大な広さ

必要な分より、はるかに広大な広さ

―――――――――――――――――――――――――――――――――― このショートストーリー内の選択肢で選んだ内容により、自分の氏族の在り方(主神、領土の広さ等)が決まり、ゲームが始まります。

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