Rune Quest Glorantha チャリオットに関するルール抜粋

※ この記述は、Rune Quest Gloranthaコアルールブックp220~p222に基づき作成しています。

チャリオット
 チャリオットは、一般には、呪文の投射及び発射武器による攻撃における、移動可能な足場として用いられる。たいていのチャリオットは、御者と2名の戦士の計3名を乗せて運ぶ。常用可能な動物は、戦車を引くことができる。
 チャリオットの移動速度は、通常、チームの普通の移動より1低くなる(したがって、馬のチームの場合は11)。近接戦闘を行っている冒険者を乗せながらの場合でも、この速度で移動できる。

チャリオットからの攻撃
 チャリオットから攻撃する冒険者の技能は、御者の〈チャリオットの操縦〉の技能値によって制限される。チャリオットからの近接武器又は発射武器による攻撃に対して追加のペナルティはない。呪文の使用については、御者の技能による制限を受けず、御者以外にチャリオットに乗車している冒険者は、呪文を使用できる。チャリオットに乗車する術者は、〈瞑想〉の技能や儀式を執行することで、呪文の投射を増強できる。
 チャリオットに乗車する冒険者は、手持ちの武器で徒歩の標的を攻撃する際、標的の上半身のみを効果的に打撃する。通常の損傷部位表を使用するが、ロールの際にD10+10により命中した部位を判別する。

チャリオットに乗車した人間への攻撃
 チャリオットの車体は、盾と同様に、正面と側面からの攻撃に対し、乗員の腹部と両脚を保護する。一度の打撃に対し、戦車のAPで吸収し切れなかったダメージは、命中した部位に受ける。その部位に防具があれば、超過したダメージを吸収する。この場合、チャリオットもHPを1失う。チャリオットのHPが0まで低下すると、チャリオットはバラバラの破片になって砕け散ってしまう。チャリオットに乗車していた者は、車体を牽いている騎獣に装着されているハーネスによって引きずられることがある(下記の「引きずり」を参照)。
 チャリオットを、切裂あるいは破砕武器で直接攻撃することもできる。

チャリオットチームによる制御
 〈チャリオットの操縦〉の技能判定に成功することで、チャリオットは進路上のほとんどの障害を回避できる。失敗した場合、御者は、チャリオットが障害物や険しい地形を乗り越えるたびに、別に〈チャリオットの操縦〉の技能判定をする必要がある。

 御者が技能判定に失敗した場合、チャリオットは2D6ポイントのダメージをHPに直接受ける。
 御者が技能判定において致命的失敗をした場合、チャリオットは3D6+6ポイントのダメージをHPに直接受ける。
 もしチャリオットのHPが0になった場合、チャリオットはバラバラの破片になって砕け散ってしまう。チャリオットの乗員は、「引きずり」の状態になる(下記の「引きずり」を参照)。

 チャリオットに、十分に訓練されていない騎獣をつないで使用した場合、御者は、騎獣が負傷するたびに〈チャリオットの操縦〉の技能判定をするか、さもなければチャリオットの制御を失う。技能判定に失敗した場合、御者は、〈チャリオットの操縦〉の技能判定(または、獣のルーン等の他の代替手段)を行い、次の近接戦闘ラウンド中、騎獣を沈静化させることに専念しなければならない。もし、御者が騎獣を沈静化させなかったり、沈静化しようとして技能判定に失敗した場合、騎獣は興奮のあまり暴れて逃げ出してしまう。

引きずり
 チャリオットに引きずられているキャラクターは近接戦闘ラウンド毎に1D6のダメージをトータルHPに受ける。キャラクターが身に付けている防具の防護点の平均値(防具を着けていない部位を含む全ての部位の平均)で、このダメージを防護できる。

蹂 躙
 チャリオットに轢かれると、1D6+1ヶ所のランダムな部位のそれぞれに1D6+6ポイントのダメージを受ける。防具の物理的な防護点は、このダメージに対し通常の値の半分(端数切り上げ)が適用されるが、呪文による防護点はそのまま適用される。

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