Rune Quest Glorantha 武器・防具の概要
※ この記述は、Rune Quest Gloranthaコアルールブックp207~p218に基づき作成しています。
【与えるダメージの類別】
C 破砕:刃がなく、終端部の重量により破砕する武器であり、ライトメイスやモール、そして軍用フレイル等が含まれる。これらの武器は、破砕のダメージを与える。
CT 斬撃と刺突:斬ることも刺すこともできる武器で、扱うのに容易なショートソード、ロングレイピア等が含まれる。プレイヤーは、成功に応じて切裂、または貫通のダメージを与える可能性があるので、その武器をもって斬るのか、それとも刺すのかを明示しなければならない。
H 徒手格闘:基本的に武器を扱わずにする攻撃で、拳打、蹴り、そして組みつきが含まれるが、セスタスやクロウのような特殊武器も同様に扱う。これらは、破砕のダメージ(拳打、蹴り、そしてセスタス)、または切裂のダメージ(クロウ)を与える。
I 貫通:刺すか突いて使う長柄の武器で、槍のようなものからパイクのような長さのものもある。これらの武器は、貫通のダメージを与える。
S 切裂:切り裂いて使う武器。これらは、力任せに叩き切る斧から技巧をもって斬るブロードソードまであらゆるものが当てはまる。大きさは短剣から斧まで様々である。これらの武器は、切裂のダメージを与える
【近接武器(斧)】
グレートアックス(大斧):この長柄の青銅製の斧は、片刃も両刃もある。価格:30L
バトルアックス(戦斧):この一般的な長さの柄の武器は、半円形の青銅の刃を持っており、片刃の場合も両刃の場合もある。十分な筋力があれば片手でも振るえるが、本来、両手用で使用するものである。投擲することは考えられていない。価格:20L
スモールアックス(手斧):この斧は投げても手で振るっても使え、片刃も両刃もある。価格:15L
スローイングアックス(投げ斧):投擲用の斧、スモールアックスと同様に使える。
ダガーアックス(矛):鎌にも見える短剣状の刃を先端に垂直に固定した長柄武器。騎乗して通常の長さの武器が届かないような敵に対して非常に有効である。柄の先端に槍が装着されることが多い。柄の最長は2mに達する。価格:75L
【近接武器(剣類)】
ブロードソード(広刃剣):この青銅剣は、通常、75~90センチの長さで、平らな菱葉の形状をしている。先端は斬撃を致命的なものにするのに十分な長さと鋭さを有し、また湾曲した刃は切り裂くのに最適である。剣本体は大抵、装飾されている。価格:50L
ダガー(短剣):刃渡り40cm以下の武器。片刃または両刃だが、突き刺すことだけを目的としている場合は刃形が鋭い三角形になることもなる。ドラゴンパスのほとんどの成人は短剣かナイフを所持している。投擲する場合、投げ短剣の技能を使う。価格:10L
パリーイングダガー:精巧な鍔が装着されたことで耐久力が増した受け用の短剣。鍔の形状が特殊なため、決まった側の手でしか扱えない。
スローイングダガー(投げ短剣):ほとんどの鎧に対して無力だが、それでも暗殺者が使用したり、自棄になったときの一撃としては非常に有用である。価格:20L
グレートソード(大剣):両刃の標準的な両手剣で、片手で振るうことはできない。この両手剣の使用は相当な技量を要するが、一般に言われているように広い部屋でなければ致命傷を与えられないということはない。長さは約1.5メートルである。価格:100L
コピス(片手直刀):この片刃が湾曲した直刀は、ペントの遊牧民からペローリア人に伝来した。それは前方に湾曲していたり、反っている場合もある。現在は、ルナー帝国における代表的な武器である。価格:50L
レイピア:この細身の刀は長く、柄から先端まで1メートルを超えることが多い。精巧な芸術品ということはなく、標準的な斬撃と刺突を行える武器である。 レイピアの使用はかなりの技能が要求される。 価格:100L
ロンパイア(両手直刀):ルナー帝国で使用される三日月形の大刀。 価格:50 L
ショートソード(小剣):この剣(長さ60~80cm)は、ブロードソードのような菱葉の形をした刃を持っているが、長さはやや短い。 ブロードソードと同様、斬撃と刺突の両方に適している。 価格:25L
シックル(鎌):農業用具を基にした湾曲したルナーの短剣。 それは刺突に使うこともできるが投げることはできない。 価格:15L
シックルソード(月鎌刀):月刀とも呼ばれるこの刀は、斬撃及び敵の武装を解除するために使用される湾曲した片刃を持っている。ルナー中枢の精鋭兵士が好んで装備する。 価格:60L
【近接武器(徒手格闘)】
ヘヴィセスタス:この打撃用の金属製グローブは、より衝撃を与えるような重量になっている。価格:20L
ライトセスタス:ブラスナックルのように、ダメージが金属の衝撃により与えられる打撃用の金属製グローブ。価格:10L
クロウ(鉤爪):使い手が獣のように相手を引き裂くことを可能にする金属製の器具。主に自らの生来の爪をより威力あるものにしようとする知性のある獣が使うが、野生の獣を模倣しようとする人間も使用する。価格:25L
【近接武器(槌・メイス・棍棒)】
ウッドクラブ(木の棍棒):木片を少し加工して作ることのできる自然物の武器。価格:無料
ウォーハンマー(戦槌):道具の槌をもとに作られた武器であるが、その槌頭は鋭い棘上になっており槌というよりはピックのように使われる。鎧を突き抜けるのに適した厄介な武器。価格:20L
グレートハンマー(重戦槌):両手用の槌であり、通常、補強された柄に金属を嵌め込んだ重量のある木製の槌頭からなる。価格:15L
ヘビィメイス:柄の一方の端に重石をつけた武器。重石は、棘やフランジの場合もある。価格:20L
両手用メイス:両手用の武器であり、柄が長い他は、通常のメイスと同一である。
ライトメイス:金属製の柄の片方に石を刻んだ重石を付けたもので、打撃し破砕するのに適している。価格:10L
モール:約1.5mの木製の柄に石又は金属の槌頭をつけたもの。価格:20L
クォータースタッフ:よく歩く際の杖として使われる木製の棒。価格:5L
シングルステッキ(細身の杖):一般に90cmほどの長さの細い円筒状の杖。価格:1L
【近接武器(槍)】
ジャベリン(投げ槍):片手での使用あるいは投擲に最適な短槍。価格:35L
ランス(騎兵槍):片手で使用する長さ3.5~4.25mの騎兵用の長槍。価格:25L
パイク:陽の天蓋寺院や他のいくつかの天空形カルトによって使用される特別な武器であり、長さ3.5~5mの長槍。 価格:25L
ロングスピア・ショートスピア(長槍・短槍):長さ1.5~3mの木製の柄の先端に尖った穂先を付けた武器。長いものはストライクランクを減少させるが、両手で使用しなければならず、短いものは両手でも片手でも使用でき、投擲も可能。槍の穂先は長く鋭い単葉形である。価格:15~20L
【近接武器(ポーラ)】
投げポーラ:ポーラの先端に縄の輪っかをつけたもの。動物や敵対者を捕らえるのに使用させる。 実際のダメージはないが、組みつきと同様に、打撃部位を使い手と同値のSTRで動かなくさせる。
【投射武器(弓類)】
アーバレスト:巻き上げ機により弦を引き上げる石弓。発射速度は遅いが、射撃要領の習得は比較的容易で、命中した場合の威力は致命的である。現存するクロスボウは、全て、ドワーフが贈り物として与えたものである。価格:150L
コンポジットボウ(複合弓):高い剛性を与えながらある程度のしなやかさを保つために木と角で作られた弓。扱うには、セルフボウよりも筋力が要求される。コンポジットボウは騎射に最適である。価格:150L
エルフボウ(エルフ弓):特別な種からエルフによって育てられた弓。その種を植えたエルフだけが弓を使うことができる。アルドリアミカルトの別のメンバーがその弓を使用する場合、セルフボウとして扱う。アルドリアミ以外の者がその弓を使おうとすると、弓は枯死する。カルトの司祭やルーンロードは、この弓に自分の同盟精霊を宿らせることがある。価格:―
セルフボウ(単弓):1本の木から削りだした簡素な弓。セルフボウはその長さから、騎射には不向きであり、徒歩立ちの射撃に大きな威力を発揮する。価格:50L
ヘヴィクロスボウ(重石弓):この石弓はレバー装置で弦を引く。アーバレストより弦を引くのは容易だが、その分、威力は落ちる。価格:100L
ライトクロスボウ(軽石弓):軽石弓は、片方の端を足で引っ掛け、これをてことして利用することによって弦を引く。価格:80L
リピーター:このモスタリ製の特別な武器は、秘密の手順に従わないと内部機構が動かず、自壊する。扱いはライトクロスボウと同じだが、ラウンド毎に1射づつ、5ラウンド撃ち続けることができる。
クイバー(矢筒):矢やクロスボウボルトを運ぶために使用される革、木製、または補強された布の容器。 腰、腰、または背中の上の方に低く吊り下げて着用するもので、小(十数本の矢またはボルトを持つ)、中(24本)、または大(40本)のサイズのものがある。 価格(矢/ボルトを含む):小6 L、中12 L、大16 L
【投射武器(投げ槍・ダーツ)】
アトラトル(投擲機):投げ槍やダーツを投擲する際、より射程とダメージを与えるために使われる片方の端に突起部がついた短い棒。 ジャベリンの投擲にアトラトルを使用すると時間がかかる(再装填しなければならないので)が、より強い力での投擲が可能になり、射程がより長大になり追加のダメージが発生します。 価格:10 L
ダーツ(投げ矢):投げやすくするため、短く、重い突端部を持つ。使いやすいように大きい盾の内側で止められていることもある。 価格:25L
【投射武器(スリング)】
スリング(投石器):投石を保持するために中央に幅広部のついたシンプルな革の紐。 熟練者により投擲された石は信じられないほどの速度に達する。 最小距離は5m。 価格:1L
スタッフスリング(棒付き投石器):棒の端に取り付けられたスリング。 梃子の力が加えられることで、投擲物の射程と威力を増大させる。 最小範囲は10m。 価格:10L
【鎧の素材】
クイルブイリ:皮革を沸騰したワックスで処理して、金属のような硬度を持たせたもの。
レザー(皮革):レザーは、詰め物を入れた柔らかい皮革(ダメージ吸収1ポイント)と靴皮の厚さがある硬い皮革(同2ポイント)の両方を指す。
リネン(亜麻布):層状に張り合わせるか刺し子にするかで、硬くなるまで何層にも重ねられた亜麻布。 リネン製の鎧は金属製が一般的になるにつれて使用されることが少なくなっているが、それでも民兵などの装備に使用されている。
リングメイル:金属の輪を接合し皮革に縫い合わしたもの。
プレート(板金):一般に、着用する者の身体に合わせて成型された大きな青銅の板金。 ダメージの吸収に優れるが、重くて身体の動きを阻害する。青銅以外の金属で作られている場合もある。
スケイル(鱗板):皮革に、重ね重ねに金属の小札(一般に青銅製)を縫い付けたもの。重たいが、防御に優れる。
【防具の種別(鎧)】
タートルシェルクィラス(亀甲の胸当て):亀甲、木片、青銅からできている胸甲は、フマクトカルトで好まれており、彼らの英雄“剣士”ハイーアにちなむものとされている。価格:15L
ブロンズプレートクィラス(板金の胸当て):皮の止め紐でつながれた青銅の板金で身体を覆う胸甲。一般に均整のとれた肉体を模して設計される。防護力に優れるが、重くて体の動きを阻害する。価格:175L
ブロンズディスクプレート:身体の前後を覆う円形と方形の青銅板金からなり、その板金は、側面及び肩部の部品でつながれている。板金は精巧な装飾が施されている。胸部を保護する。価格:100L
グリーブ(脛当て):両肢を保護するように成型された板金。バネ状か、紐で固定されている。重たいので、それを装備して走るのは困難である。価格:皮革製15L、クイルブイリ製40L、青銅製120L
ヘビースケイルホバーク:この鎧は、紐で固定され裏張りに固定された何百もの青銅の小札で造られている。胸部と腹部を防護する。価格:65L
ライトスケイルホバーク:この鎧は、紐で固定された何百もの硬化した皮の小札で造られている。小札は漆塗りされていることが多い。ヘビースケイルホバークより軽く安価である。胸部と腹部を防護する。価格:40L
リネンキュラッサ:この鎧は、硬度を増すために重ねて接合された何層ものリネンの着衣で造られている。それは、金属の板や小札により補強されていることが多い。リネンキュラッサは、ブロンズプレートクィラスよりもかなり軽量で安価である。胸部と腹部を防護する。価格:30L
キルティングリネンキュラッサ:この鎧は、胸部と腹部を防護し、何層かの刺子で補強された皮革で造られている。他の鎧の下に重ねて着用できる。価格:20L
セグメンテッドアーマー(板金鎧):この鎧は、胸部と腹部を防護し、胸当と3組ないし4組の腹部を防護する板金でできている。各部は可動するよう、革紐でつながれて固定されている。価格:300L
ヘビースケイルスカート:このスカートは、多数の青銅の小札または革の細片を紐でつなげてできている。腹部を防護する。価格:60L
鋲打ちレザースカート:鋲打ち皮革の細片で作られたスカートは、腹部を防護する。価格:20L
ヴァンブレイス(籠手):グリーブにも似ているが、防護するのは前腕である。価格:10L(革製)、30L(クイルブイリ製)、100L(青銅製)
【防具の種別(兜)】
キャップ(帽子):編まれた革、葦の繊維、折り重ねた布地などで作られている。価格:5L
ハット(つば広帽):丈夫な皮革で作られたつば広帽。価格:4L
コンポジットヘルメット:皮革で作られた兜に、金属の板やイノシシの牙が固定されたもの。価格:10L
オープンヘルメット:青銅の頬当が付けられた円錐形の金属兜。羽飾りが装飾されていることが多い。価格;20L
クローズヘルメット:頬当てと首回りの防護板がつけられた金属兜。目と鼻を防護するために、格子状の鼻当てがつけられている。価格:30L
ヘルメット、フル:頭部に密着する構造の兜であり、口と喉を防護する一体化した頬当てと鼻と目を防護する鼻当てが付けられている。総合的に優れた防護力を持つ兜だが、一方、長時間の着用は不快であり、また視覚と聴覚を著しく制限する。価格:50L
フード、レザー:兜の下に着用可能。価格:3L
【盾の材質】
獣皮(hide)
編み木(wicker)
木材(wood)
【盾の大きさ】
小(small):30~35cm、持ち手が一か所ある。
中(medium):約60cm、騎兵が一般的に使用する。
大(large):少なくとも1mかそれ以上、円形、又は楕円形。
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