Rune Quest Glorantha 古の種族―アルドリアミ(エルフ)
※ この記述は、Rune Quest Glorantha Bestiary p16~p24に基づき作成しています。
アルドリアミとして知られる種族は、エルフ、ドライアド、ピクシー、ランナーといった種族が含まれる。かれらは植物の王国の住人である。アルドリアミの本質は動く植物であり、他の人型種族や獣の類と大きく異なる。
アルドリアミは、通常、森に共同体を築いている。彼らは皆、女神アルドリアを祖に持つ(そして積極的に崇拝している)と主張し、森の中で共同体として居住しているので、まとめて祖の女神の名にちなんでアルドリアミと命名されている。エルフには様々な種族がおり、人間はそれをよく見かける森の色にちなんで識別している。グリーンエルフは、針葉樹林に居住し、ブラウンエルフは落葉樹の森に、イエローエルフは熱帯のジャングルに、レッドエルフはシダやその他の原始的な植物にちなむエルフである。アルドリアミの主要なルーンは、植物のルーンである。
神話と歴史:フラマルは、全ての植物の始祖である。彼については、「暖かい空と肥沃な水面の狭間に住まう」という以外の起源は伝わっていない。フラマルの妻はグロワーである。緑の時代とは、フラマルの子孫が成長し、世界を覆った時期のことである。最初に現れたのはスロリフィン、シダ、苔といった奇妙な愛の習性をもつ植物、そして次はヴロンカリ、針葉樹のエルフだった。
“花運ぶ者”イェルムが来たるとき、広葉樹が現れた。この一群は、すぐに最大の規模を持つようになり、エンバイリと言われた。森が広がるにつれ、森の女神アルドリアの影響も増大した。
小暗黒(Lesser Darkness)の到来により、氷嵐と飢えたトロールそして昆虫の大群が驚きに凍り付くエルフたちに襲い掛かった。森林の幾ばくかは生き延びたが、多くの命が失われた。神々の戦争が始まったとき、エンバイリの森の多くは変化し、その葉を落とし、住民はムレーリ、あるいはブラウンエルフと呼ばれるものになった。エルフと木々は、ただ、よき時代を願って冬眠に入った。災害は続き、プラックスの広大な森林は、果て無く続く闇に光を求める絶望した人間達によって焼き尽くされてしまった。
混沌が来たりて、状況はさらに悪化した。時に雄々しく戦うことはあっても、大暗黒においてアルドリアミはひたすらに守りを固めていた。
夜明けとともに、アルドリアによって率いられ、全世界が目覚めた。彼女は、輝く緑、花、そして目覚めたエルフ達に連れられて、踊りながらグローランサを横断した。そのとき、大暗黒の間に眠っていたエルフ達は、生存者達を鼓舞した。古の種族たちは、かつてなく結束し、ゼイヤランにおいて種族間統一を成し遂げた。統一評議会がナイサロールを創造した時、トロールとドラゴニュートが評議会から脱退し、種族間の憎悪が高まった。評議会は、エルフがライバルとなるドワーフを排除し支配権を握った後、ドラストールに移された。
第2期の始めに、トロールとドワーフがジェナーテラのエルフを襲撃し、その闘争は激化して、エルフたちは衰退した。
最近、エルフたちは、人類によってひどく苦しめられている。ルナー帝国は、すでに2つの広大な森林を焼き払った。
アルドリアミの種族:「アルドリアミ」という用語は、植物との類縁関係があるとされるいくつかの人間型種族を含んでいる。アルドリアミの種族の多様性は、人間に対してトロール、ニュートリングぐらいまで異なるようなものまで含んでいる。主なアルドリアミの種族として、ドライアド、ブラウンエルフ、グリーンエルフ、イエローエルフ、ブラックエルフ、ブルーエルフ、レッドエルフ、ピクシー、そしてランナーがいる。
解説:エルフの体格は華奢である。エルフと人類の最も顕著な違いは目であり、エルフの眼球には瞳も白目の部分もない。エルフの眼球は、淡い黄緑、ヴァイオレット、シルバー、明るいピンク等、多様な色彩をしている。また、髪が植物の葉になっているエルフもいる。エルフは、全てが似たような外見をしているわけではない。それぞれが、自らが属する種類の木を持っており、エルフ同士の差異は、その木の種類の差異でもある。例えば、白樺のエルフは、細身で体色は薄く、明るい黄緑の髪をしている。一方、樫の木のエルフは、あまり細身ではなく、深緑の髪と浅黒い肌の見かけをしている。白樺のエルフと樫の木のエルフはどちらも長身だが、リンゴのエルフは背が低く、明るい緑の髪で、血色の良い肌色をしている。
エルフは人間が持つ感覚を全て備えている。また、夜の闇を見通す能力は(特にグリーンエルフにおいて)、人間よりも優れているが、真の闇は見通す能力は欠けており、完全な暗闇では彼らも盲目である。彼らは「エルフセンス」を有している。この感覚により、エルフは触れるだけで、相手の健康状態や感情、そして感じているストレスや苦痛まで知ることができる。その感覚は、土壌にも適用でき、肥沃かどうか、水分の含み具合、全体的に良い土か否かを知ることもできる。
人間はエルフが体内受精すると信じている。エルフの女性は、ココナッツほどの大きさの種を産み、秘密の場所に植える。両親が細心の注意を払って世話をすることにより、種子は芽生え生長し、最終的には大きな多肉質の果実が結実する。果実は、時を経ると大きくなっていき、よく熟したときに、両親はその果実を開き、中から小さなエルフの子供を取り出す。種子の受精から、このように子供が取り出されるまでおよそ2年間かかる。エルフの「新生児」は、その年齢と成熟の度合いは、人間の4歳~6歳児と同程度である。
イエローエルフには男性しかいない。彼らは、種の存続のためにドライアドと交わる。グリーンエルフは、両方の性が存在する。グリーンエルフの男性が女性のドライアドと交わっても、子供はできない。ブラウンエルフにも男性と女性が存在し、また男性のブラウンエルフはドライアドとの間に子供をもうけることができる。
対照的に、ブルーエルフとブラックエルフは、他のエルフの種族とかなり異なる。ブルーエルフは、相互に交配しない3つの種族があり、一つの種族は雌雄同体であり、他の2つはそれぞれ4つの性別がある。最後に、ブラックエルフ―彼らは真の意味ではアルドリアミではない―は、雌雄同体であり、まれにしか繁殖しない。
あらゆるエルフの種族は同じように成熟する。 出生後、エルフは20歳までに成人と同程度の体格に成長するが、40歳または50歳になるまで成熟した(または繁殖することができる)とは見なされない。 こういった若いエルフ(20歳~40歳程度)は、エルフ社会における正式な構成員ではないため、一時の間、冒険者になることがよくある。
エルフは長命ではあるが、不死ではない。彼らの寿命は、その元となる樹木と密接な相関性がある。その元となる樹木が長命なら、その樹木に基づくエルフの寿命も長くなる。グリーンエルフは最も長命であり、標準的な場合で、約300歳で老衰死する(これは、人間の場合、約80歳に相当する)。しかし、セコイアスギを元にするグリーンエルフは、1000年以上生存する。このような古代から生存するようなエルフと遭遇することは滅多にないが、その存在は、エルフを不死とする数多くの伝説を作り出した。そのようなエルフが冒険者になることは決してない。
ブラウンエルフは、グリーンエルフほど長命ではないが、人間の基準からするとはるかに長命である。彼らは、200歳以上になるまでは「老いた」とは見なされず、平均的な個体でも250歳にはなる。グリーンエルフと同様、珍しい樹木を元にしたエルフは、その存在は稀だが、500年以上生き、特別な場合は、より長く生きる。しかし、通常の個体は250歳前後で死亡する。
イエローエルフは、最も短命で、一般に200歳ほどで老衰する。ジャングルの環境において、200年以上枯れずにいる樹木はほとんどない。高齢になったエルフは、ますます木々と見分けがつかなくなる。皮膚は節くれだって樹皮のようになり、髪も樹木の葉と変わらなくなる。また、筋力と敏捷力が減少する。やがて、老いたエルフは眠りにつき、2度と目覚めない。
文化:エルフがどこに集住するかは、元となる植生の自然分布に依存している。この全体的な状況が変化するのは、エルフは追い払っても樹木は放置する人間の活動と、樹木を食べてしまうトロールの活動により起きる。エルフは常に自分たちの元となる樹木に拠って森に住んでいる。例えば、グリーンエルフは松林に、ブラウンエルフは落葉樹林に住まう。
すべてのエルフは菜食主義者である。彼らは葉、花、果物、茎、さらには根を含む様々な植物を部分的に食す。また、美的感覚による理由から火を使った調理はしないが、しかし、食材を干したり、砕いたり、つぶしたり、ピューレにしたり、熟成、保存、漬け汁にひたすといったことはする。エルフは、しばしば、植物を新鮮なまま食する。彼らは、塩を使用することは決してないが、代わりに多くの美味な香辛料や調味料を使う。エルフの食べ物の中には人間が食べられないものもあるが、有毒なものはない。グリーンエルフの食事は樹脂やアルマオイルを煮詰めたものである。ブラウンエルフの食事は、人間にとって味気ないことで悪名高い。イエローエルフは、時として、生肉や魚の切れ端、うごめく昆虫などを味付けに用いるが、これは他のエルフからは忌まわしい慣習とみなされている。。ブルーエルフは、生の海藻を食する。ブラックエルフは、様々な種類の真菌を摂取するが、その真菌の中には人間にとって強力な幻覚剤となるものもある。
エルフは濡れることを厭わず、また、風や雨に対して人間よりもはるかに耐性がある。彼らは建造物を建てず、都市も作らない。森の中において、エルフは野外に住んでいて、風雨を避けるような場所を必要としない。
政治体制:それぞれのエルフの森は、グレートツリーが率いる長老評議会によって統治されている。この評議会は、森自身の雰囲気や循環に応じて活動し、常に森の保護に力を注いでいるが、人間にとって風変わりな行動をすることがある。
他の種族との関係:人間は、樹木を自分たちの道具を作ったり、居住空間を広げるために切り倒すので敵である。トロールは、樹木とエルフを餌食にするので敵である。ドワーフは、古の神の時代よりの宿怨により敵である。一般に、エルフの見解は、それぞれの種族が森林にもたらす潜在的な脅威または利益のみに左右される。
エルフは、あらゆることを長く記憶している。彼らは罪を決して忘却しないが、同時に恩義もまた忘れない。彼らの意思統一は非常に時間がかかるが、一度決したら、その姿勢がゆらぐことはまずない。人間がエルフにとって敵なのは明らかであるので、全てのエルフは人間を信用しない。だが、エルフの友の支持を得ているなら、自分達は他の人間とちがいエルフに忠実で親切であることを認めさせることは可能である。しかしながら、エルフの友の仲間であっても、エルフの信頼は自ら勝ち得なければならない。一般的なエルフの人間に対する不信感は、一部の例外によって覆るようなものではないのである。
宗教:アルドリアへの崇拝については、ドライアド及びグリーン、ブラウン、イエローのそれぞれのエルフの間で、ほぼ共通している。異端や背信の存在はほとんど知られておらず、イェルマリオやバービスター・ゴア、フラマルのような友好的なカルトは、副次的な信仰対象として歓迎されている。その他のエルフの種族は、それぞれ別の神を信仰するが、それでも、一人の女神が他の神々の上に立つことを重んじるというエルフとしての慣習は維持している。海のエルフはマースドライア(Murthdrya)を、レッドエルフはスロア(Slor)を、ブラックエルフはミ・ヴォラーラ(Mee Vorala)を崇拝している。
生息地:アルドリアミは、森林があるところならどこであれ、見かけることができる。レッドエルフは、ジェナーテラ大陸では遭遇することはないので、ここでは取り上げない。
特記事項:「新しい金属」鉄は、エルフとトロールにとっては、不俱戴天の敵のようなもので、彼らはその一撃に対し脆弱であり、また自らそれを扱うことはできない。鉄の武器が装甲を貫通した場合、通常の2倍のダメージを与える。
ドライアド(学名:Lucas virae)
女性しかいない種族であり、エルフとの間に子を成す。彼女らはアルドリアミのカルトの女祭の中核となっている。彼女らは魔術を専らにし、自ら武器をもって戦うことはほとんどない。また、自らが誕生した樹木と固く結びついており、その樹木と感覚を共有している。彼女らが、森から出て冒険者になることは滅多にない。
ドライアドは、自らの住まう木々とその周辺に生える全ての樹木と植物の生命を制御する。
エルフ(学名:Dendro sapiens)
エルフは、一般に最もよくみることのできるアルドリアミである。華奢な体格で、素早くそして知的でもあるグローランサのエルフは、樹木と結びついた種族である。ほとんどのエルフは人に似た姿をしているが、動物ではなく植物である。エルフは皆、菜食主義者であり、火を使った調理はしない。エルフは、濡れることを厭わず、風や雨に対して人間よりもはるかに耐性がある。彼らは建造物を建てず、都市も作らない。森の中においても、野外に住んでいて、風雨を避けるような場所を必要としない。
エルフは、森林の外では、ひどく用心深くなる。逆に、自らの木々の傍にいる場合は、その環境と完全に調和し、最高の状態にある。自らの住処が壊滅的な被害を受けた場合を除き、エルフが集団として自分の森から移ることはないが、一時的な出入りは各個人が自由に行う。
エルフは自らを森の世話役とみなしており、その活動は、巨大なアブラムシの発生や、トロールキンの侵入、伐採をしようとする人間の農民を森から一掃するといったものになる。
エルフの戦士は、名高いエルフ弓を携えており、生きた植物でもあるそれは、致命的な正確さで敵を射抜く。
ブラウンエルフ(学名:Dendro sapiens mrelum)
ブラウンエルフ、あるいはムレーリは、落葉樹のエルフである。彼らは、グリーンエルフの庇護の元で冬眠するが、それ以外では眠らない。ブラウンエルフには、男性も女性もいるが、男性はドライアドとの間にも子を成すことができる。ドライアドは、ブラウンエルフの社会の中で重要な地位を占める。
ブラウンエルフの標準的な体重は55Kg程度であり、身長は160㎝強である。
特記事項:敵であるトロールと同様に、ブラウンエルフは、「新しい金属」鉄の一撃に対し脆弱であり、また自らそれを扱うことはできない。鉄の武器が装甲を貫通した場合、通常の2倍のダメージを与える。。
グリーンエルフ(学名:Dendro sapien vronkalum)
グリーンエルフ、あるいはヴロンカリは、大暗黒において最も重要な役割を果たしたが、それでも、大地は失われた。グリーンエルフには、男性も女性もいるが、ドライアドとの間に子を成すことはない。彼らは、冬の間も冬眠する必要はないが、日々の休息は必要である。グリーンエルフは針葉樹のエルフである。彼らは涼しく温帯の土地に住んでいる。雪が降れば、木彫りの魔法の靴でクロスカントリースキーを楽しむ。暖かな土地では、ブラウンエルフと住む森を共有していることが多い。
グリーンエルフの標準的な体重は65Kg程度であり、身長は170㎝強である。
特記事項:敵であるトロールと同様に、グリーンエルフは、「新しい金属」鉄の一撃に対し脆弱であり、また自らそれを扱うことはできない。鉄の武器が装甲を貫通した場合、通常の2倍のダメージを与える。
イエローエルフ(学名:Dendro sapiens embylum)
イエローエルフ、あるいはエンバイリは、ヤシの木のような常緑広葉樹のエルフである。イエローエルフには男性しかいないため、彼らは繁殖のためにドライアドと交配する。イエローエルフの集団は、ドライアドによって組織され、森林毎の女王国かあるいは部族を形成している。イエローエルフは、他のエルフとは明らかに異なっている。彼らは肉体的に小柄で、濃い褐色、ほとんどカーキ色の肌を持ち、苔の斑点がわずかにある以外は、体毛も頭髪もない。
グリーンエルフの標準的な体重は35Kg程度であり、身長は120㎝強である。
特記事項:敵であるトロールと同様に、イエローエルフは、「新しい金属」鉄の一撃に対し脆弱であり、また自らそれを扱うことはできない。鉄の武器が装甲を貫通した場合、通常の2倍のダメージを与える。
その他のエルフ
ブラックエルフとブルーエルフは、真のエルフとは全く異なる種に属する。にもかかわらず、彼らは一般にアルドリアミとして分類されている。
ブラックエルフ(学名:Mycota troglodytes)
ブラックエルフ、あるいはヴォラランは、植物よりも真菌の近縁である。彼らは実際のところアルドリアミではないが、一般的な概念としてこのカテゴリに分類される。ブラックエルフは自らの祖がフラマルであることを主張しておらず、他のどのエルフも、彼らの祖がフラマルであるといわない。しかし、彼らは動物ではないので、人間の学者は彼らを植物と誤解しているのである。ブラックエルフは闇の生物に分類され、トロールの近くで暮らしていることがよくある。ただ、たとえそうであっても、彼らは他のエルフと文化的な親和性をもっており、難民になったエルフをトロールの友人から匿うかもしれない。
ブラックエルフの身長は、125㎝ほどで体重は約30Kgである。彼らは、体毛がなく、細身で繊細であり、頭部が膨張していることがある。その肌は滑らかで、埃のような灰色であり、また、手足の指には爪がない。ブラックエルフは雌雄同体だが、繁殖することは滅多にない。ブラックエルフが誕生する際には、一生の間、互いに精神感応し合うほとんど同一の多くの兄弟を生み出す。
ブルーエルフ(学名:Murthalgus sp)
ブルーエルフ、あるいはマーソイは、水中の海藻林の手入れをしている。彼らは、他のエルフとは非常に異なっており、ブラックエルフに匹敵するほど風変わりである。ブルーエルフには、主要な種族が3種あり、そのうちの1種は淡水域で見かけることができる。見かけ上、ブルーエルフは、ほぼ両性具有である。1つの種については雌雄同体だが、他の2つの種はそれぞれ4つの性別を有している。彼らの実態は謎に包まれていてほとんどわからないが、時折、陸上に暮らす兄弟たちと交易をしている。ブルーエルフは、空気中で呼吸することはできず、水中から出すと速やかに死に至る。
ブルーエルフの指には水かきがあり、マゼンタ色の皮膚、長い糸状の毛髪で、脚はない。鞭状あるいはウナギの尾びれのような広がった尾は、水をかいて前に進ませることができる。
ブルーエルフは、海藻がよく茂る海岸沿いに生活している。いくつかの集住地は、外海を漂う海藻の大きな塊の中に設けられている。
ピクシー(学名:Dendro silvestris)
ピクシーは、望んだ時に物質としての姿をとることができる花と甘い香りのするハーブの精霊である。彼らは、喜びと無邪気な悪戯に溢れていた緑の時代の生き物である。 ピクシーは、アルドリアのために、シャナシー(Shanassee)が、世界を創造した魔力の余りから作り出した。シャナシーは、アルドリアを微笑ませるために、彼らをちょっと気の利いたフレーズと冗談と一緒に与え、ドライアドたちが目覚めたとき、彼らも「死から生命への舞踏」により目を覚ました。
彼らは、半透明で繊細な翼を持つ小さなエルフあるいはドライアドの姿を取る。肌の色や髪は、花のように見える。ピクシーは子供のような、高音のキンキン声で話す。彼らは、その地域のドライアドやニンフに仕えていて、要求があればエルフを助ける。
ピクシーは、魔法とスリングを使うが、直接的な戦闘は避ける。彼らは、自衛のためやむを得ない場合を除き、戦わない。
ランナー(学名:Dendro pygmaeus)
発育不全の退化したアルドリアミであるランナーは、アルドリアミの森の木々に住み、自らの文化を持っている。彼らは、「ウィップスティック」と呼ばれる棍棒のような武器をつかう。それは、ランナーが振るうことで、敵に巻き付いて拘束する。彼らは、進んで森の木の枝の上から離れることはない。ランナーは非常に柔らかい苔のような毛皮で覆われていて、鎧や服を着用しない。彼らが戦う場合は、金切り声を挙げて樹上から飛び降りてくるランナーの集団による攻撃になる。
ランナーは鉄に対して脆弱であり、それを扱うこともできない。鉄の武器により攻撃は、通常の2倍のダメージを与える。