【企画参加】『私の好きなピリカ文庫をあなたへ~マイピリ~』
チョコレートは好きですか?と問われたら、
「チョコによります」
と答えるだろう。
たとえ嫌な感じと思われようとも。
もしこの小説から好きなところをあげるように言われたら、迷いに迷って、この冒頭部分にする。
「夜空の味」にときめいている。
チョコレートの好みはあるけれど、この作品に出てくるチョコは全て食べてみたくなる。
いちごのチョコレートも、ミルクチョコレートも、オランジェットも。
現実の私は、いちごのチョコレートとオランジェットには苦手なものもある。苦手と言っても、食べられないほどでない。
物語の中に入ってみたくなる。
私は「僕」と「お母さん」の後ろにくっついて歩き、ふたりの会話に耳をそばだてて、チョコレートをかじるのだ。
「僕」が開いたお店『夜空』にも行きたい。
『夜空』のオランジェット、きっと好きだと思うから。
…………………………
この noteは、『私の好きなピリカ文庫をあなたへ~マイピリ~』企画に参加しています。