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漢字一文字

次男(小6)の小学校PTAで、私は広報部である。

年度末発行の広報誌には、毎年、6年生の「漢字一文字」を掲載している。

小学校の思い出を表したものでも、中学生になるにあたっての意気込みでもいい。
名前に使われている字でもいいし、自分が好きな字でもいい。
要は何でもいい。

B5サイズの用紙を縦書きに使用。
一文字をどーんと、紙の真ん中よりやや上に大きく配置、一文字の下に「その字を選んだ理由」を書く。
名前も忘れずに左はしに書いてくだされ。

広報部員(私)が学校に行って作品を回収、広報部PC担当がスキャンして、プロのデザイナーさんに外注、オンラインで印刷屋さんにデータ入稿、完成品が小学校に納品され配布という流れだ。

B5サイズの作品であるが、実際の紙面に載るときは3センチ×4センチ強くらいの小ささ。
1組、2組、3組とクラスごとにページを作る。
担任の先生方にも、一文字を書いていただく。

掲載時はかなり小さくなるので、文字はこのくらいの大きさで、印刷するので色は濃くなど「書き方説明書き」も添えて6年児童にはお願いしている。

原本である作品は、コロナ禍前までは広報部でラミネート加工して児童に返していた。
今年はどうなるのだっけ、後で確認しておこう。

コロナでの休校中やその後の年は、紙の広報誌が発行されなかった時期がある。

我が家の長男(中3)が小学校卒業した時、確か紙の広報誌がなかったはずだ。
PTA活動がストップしていた時期かもしれない。

私は、学校広報誌が好きで、配布されたものは保管してある。
が、なぜか長男の小学校卒業年度のだけが手元にない。
先日PTA室の保管分を探してみたが、長男の卒業年度の広報誌がなくて。(その前後はある)
おそらく理由があって制作されなかったのだろう。

「一文字、オレは書いた記憶があるんだよね」

長男が言う。

もしかしたら、広報誌はなくても学校で、先生たちが卒業間際に6年生は書かせたのかもしれない。
キミは何で書いたの?

「希」

おおー、いいね、いいね。
卒業感が満ちあふれてるね。
広報誌があったら誌面で見たかったなぁ。


毎年多い字が「友」「夢」「笑」「絆」「楽」

なかなか個性豊かで、「家」「打」「波」「運」なんて一文字を見つけると、その字を選んだ理由の文章を目を凝らして読んでしまう。

「星」を選んだ子が天体好きかと思いきや、カービィかい!!だったり、「職」の子が将来なりたい職業を語っていたり。

「放」を書いた子は、放課後に遊ぶのがすごく楽しかったからと。素晴らしいじゃないか。

次男に何を書くか聞いたところ、

「遊」


友達と、野球のような遊びをするのが楽しいからだそうだ。

遊の字、素敵だね。
一文字の周りに野球のボールやグローブの絵を描くそうだ。
中学に行ったら野球部に入りたいと言ってるものね。
叶いますように。

この書き方説明書き、お母さんと〇〇くんのお母さんとで作ったんだよと話したら、そうなの!?と驚いてくれた。

お母さん、いちおう広報部なのよ、えっへん。


二学期終業式の日、学校に作品回収に行くことなっている。

6年生の一文字をいち早く見ることが出来る。

清水寺のより、こちらの方が楽しみでならない。