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Dragon Night

私の noteにたびたび出てくる、家族で通っているキックボクシングジム。

通うきっかけになったのは、長男が小学生の時、担任の先生に言われた言葉だった。

「体育の授業中や運動会、彼の動きを見ていると、運動系の習い事をした方がいいと思います」

先生と私のふたりきりの面談で、長男はその場には居なかった。
だから先生は、思いきって伝えてきたのだろう。

でもその伝え方が、私にはたいへん不愉快だった。

笑いながら、それもククク……と笑いながら、

「動きが………動きがね。お母さんもご覧になっていて、分かるでしょう?ククク……」

猛烈に頭に血が上るのを感じた。
怒りメーターがあったら、一気にMAX。

うちの子ども達は、体育や身体を動かすことがあまり好きではない。

でも一生懸命に取り組む。
けしてさぼらない。
楽しそうにしている時もある。

集団演技や競技だと、人よりもワンテンポ遅れたり、出来ない動きがある。
それを滑稽と見る人も世の中にはいるだろう。

夫と私は、超がつく”親ばか”だから、彼らの一生懸命を応援する。愛おしいと思う。

なので先生から「出来なさ」を笑いながら指摘された時、身体中が怒りでいっぱいになった。
言い方、あるでしょう、もっと別の言い方。

帰宅後、夫に私の煮えくりかえる思いを伝えて、そこから夫婦で冷静になって話し合い、近所のキックボクシングジムに通うことになった。

結果、素晴らしいジムとトレーナーさんと出会えた。
通い始めて今月で5年目になる。
先生の言葉がなかったら、ジムとの縁はなかっただろう。

部分的に感謝している。
「あの言い方はやはりよくはないと思います」と伝えたいけれど、既に他の学校に移動され何年も経つ。
お元気だろうか。

「(長男の)踊り方が笑える」と言われた運動会。
演目で流れた曲は、SEKAI NO OWARIの『Dragon Night』だった。

ドラゴンナイト ドラゴンナイト
ドラゴンナイト 今宵
僕たちは友だちのように歌うんだ
コングラッチュレイション グラチュレイション
グラチュレイション 今宵
僕たちの戦いは「終わる」んだ           

ドラゴンナイト ドラゴンナイト
ドラゴンナイト 今宵
僕たちは友だちのように歌うだろう
ムーンライト スカリースター
ファイヤーバード 今宵
僕たちは友だちのように踊るんだ

『Dragon Night』より


怒りは終わったのだ。

大丈夫、私たち家族はもうとっくに、楽しく踊っているのだから。
いつかぶっ……、いや、もう大丈夫。


きゃらをさんの企画に参加します。

きゃらをさん、主旨に合っているのか自信がないのですが……。
参加したかったので、お許しください。


お読みいただきありがとうございました。

※見出し画像はみんなのフォトギャラリーよりあるる心の魔法さんの作品をお借りしました。ありがとうございました。

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