サフィール踊り子の旅(中編)
サフィール踊り子の旅(前編)の続きになります。
東京駅のホームに颯爽と現れたサフィール。
おおお、カッコいいーーー!
あら?夢中で写真を撮っているのは私だけ?
子ども達は?
長男はスマホでサクッと撮影。
次男もiPadでパシャ、パシャ程度。
あっさり。
兄弟が揃ってホームに並び、入線してきた電車にかぶりつくようにデジカメで撮っていた数年前の光景。
今はもう、その光景は見られない。
好きなものや情熱の量は変わっていく。
時の流れ。
いざ、個室に。
出発の東京駅から、終電の伊豆急下田駅まで約3時間。
この個室空間は家族だけなので、誰に気を使うでもなく、くつろげた。
乗車してすぐの車掌さんの切符確認と、サフィールのアテンダントさん(←美人)が、
「御用がありましたら、いつでもお声かけください」と一度個室にいらしただけ。
駅弁を食べたり(東京駅で各自好きな駅弁を購入)
足を伸ばしたり、
うたた寝したり、
車窓を楽しんだり、
子ども達はオンラインゲームしたり(車内無料Wi-Fiあり)……
乗車時間が半分を越えた頃、夫が、4号車の「カフェテリア」にて「サフィール踊り子オリジナル ハニージェラート」を買ってきてくれた。
(見出し画像のアイスです)
美味しいねぇ。
さすがサフィールの(高い)アイスだ!
お父さん、ありがとう!
このカップ、記念に持って帰ろうか?
この日はあいにくのお天気で、窓の外はグレーに染まっていき、みるみるあやしい雲行きに。
激しく窓を打ちつける雨。
しかし、車内はずっと快適で、安心。
家族で、この時間を持てたことが嬉しかった。
世の中が急激に変わっていき、電車の旅にはもう行けないかもね…と話したこともあったから。
以前と同じようにはいかないこともある。
新しいかたちを受け入れる必要もある。
でも、今この時を大事にしよう。楽しもう。
終点の「伊豆急下田駅」で降り、このままホテル直行も味気ない。
下田と言えば"あの人"に挨拶だ。
約1時間のぶらぶら下田散歩。
長男が急坂をものともせず、軽々と駆け上がって行くのが憎らしい。13歳の若さよ。
しかも上から、のろのろ歩く次男と私を煽る、煽る(笑)キィィィ(怒)
ホテルのフロントで、息をゼーハーしながらチェックインすると
「下田駅からお車ですか?」
と聞かれ、
「いえ、歩きで。ペリーロードの方から来ました」
「あの、急な坂を歩き?ここまで登られた?!お疲れさまでございましたーーー!」
海と山に囲まれた下田。
初めて訪れる街。
一泊、お世話になります。(後編に続く)