東京の雪
初雪。
その晩、次男の小学校からは定例のメールが届いた。
ぐっしょりと濡れている子ども達の靴。
いつもであれば洗い、明朝までに乾かしておくのだが、昨夜はそれをしなかった。
気づいていながら、しなかった。
雷鳴が響いた東京、雪の夜。
私達は今あたたかな家の中にいて……
そうではない場所にいる方々のことを想う。
真っ白な朝。
おそらく、すぐ溶けてしまう雪たち。
どうする?と起きてきた子ども達に問う。
「天候で休むなど言語道断」な昭和夫の起床前に、そっと聞いてみる。
オレは行く、と即答な長男。
(ちなみに中学校からは何もメールが来ていない)
うーん、LINEしてみる、と次男。
「いつメン(いつものメンバー)」で作った一緒に登下校するなかよしグループ。
次男は先週からスマホを手に入れた。
我が家は全員2月が誕生日月で、長男にも小学6年生の2月にスマホを渡した。
みんな行くって。
それと今日の給食は味噌ラーメンだから行くしかない。
そうか、そうかと慌てて雪支度(大げさ)をする。
いつもの手袋ではない、スノーグローブ。(次男に)
濡れた靴下は学校で履き替えるよう新しい靴下をビニール袋に入れて持たせるが、替えてきたことは一度もない。
ネックウォーマー。
どうして長靴や雨の日シューズ(見た目がスニーカーで防水や靴底が滑りにくい加工になっている)をあんなに嫌がるのかしらと、臭気を放つ息子達の靴にドライヤーをあてた。
朝からとんだ儀式である。
食欲が失せる。
貼らないタイプのカイロ(我が家のふたりは貼るタイプのカイロが苦手、夫にいたってはカイロを使ったことがないし今後も使うつもりがないと)を小袋から出し、揉んで持たせる。
いってきます、寒ぃぃぃぃいぃぃぃー
いってらっしゃい、転ばないようにね、転んだときは頭と顔を守るのよ、お尻は濡れてもいいのよと小うるさく伝える。
見慣れぬ白銀の世界(大げさ)に、はしゃきながら出ていくふたりの背中を見送った朝。
どなたさまも、ご安全に。
…………………
追記(2/6 am10:30)
気になって(私のこういう勘は当たる)給食こんだて表を見てみたら、本日は中華菜飯でした。
味噌ラーメンは、今週木曜日の「リクエストこんだて」でした。(次男の早とちりでしょう)
給食、ありがたいです。