Meはなぜにアイスリボンに?
アイスリボン。現存し活動している女子プロレス団体では歴史が最も古く6月20日に14周年を迎えた女子プロレス団体である。
なぜ急にアイスリボンに熱をあげ始めたのか?自分をよく知る人はそう思うだろう。そう、全てはコロナのせいである…いや、せいと言っては聞こえが悪い。コロナのおかげである。新型コロナウイルスの猛威により興行は自粛せざるを得ない状況。
そんな中アイスリボンはオンラインサイン会や無観客ライブ配信を定期的に行ってきた。この定期的というのがみそで毎週水曜はピースパ、土曜は道場マッチ、そして隔週でサイン会とすぐに習慣づいた。週2回プロレス仲間とアイスリボンの試合を観ながらオンライン観戦会が出来る。こんなプロレスでハッピーなことはない。
その時期定期的にリングでプロレスがやれていたのはアイスリボンだけだったと思う。だからその時だけは、日本プロレス界の中心がアイスリボンになっていたのだ。ここまでくれば後は坂道を転げ落ちるかの如くズブズブとハマるだけである。
試合のレベルもさることながらオンラインサイン会がかなり楽しい。これは体験してみないと本当に分からないものだと思う。実際自分も購入したポートレートにサインを書いてもらって名前を呼んでもらうだけだろうと思っていた。もちろんそれもあるが、本当の楽しみはそこじゃなかったのだ。ギフトやコメントを送る絶妙なタイミングを計り、ここだというタイミングでギフトを送る。これは一種のゲームともいえる。いかに拾われるか、そして、いかに画面の向こう側にいる選手と相互コミュニケーションを取れるか、これが楽しいのだ。タイミングをミスってスルーされる場合もある。時には、選手の性格をも読む必要がある。どこでどのギフトを投入することで拾ってくれるか、なるべくかち合わないように他のユーザとの駆け引きも必要だ。そんなことを考えながらピタリと狙い通りにハマったときの快感。これこそがオンラインサイン会の醍醐味であると思う(楽しみ方には個人差があります)。
また、こちらの想定外の嬉しい出来事も起きたりする。例えばこれは実際あったエピソードでつくしさんと、ハム子さんのサイン会で自分の名前を呼ばれたときハム子さんが自分を知ってると言い出したのだ。一回も会話したこともないのに。こういう事は普段の売店では絶対に起きないことである。そしてそんな事言われたら応援したくなっちゃうのが人間の性である。
プロレスから強制的に隔離されるなんてことは前代未聞であり、長引けば長引くほどプロレスから心が離れてもしょうがない状態だった。それを繋ぎ止めてくれたのがアイスリボンだった。
今まで観てなかったのかと言われれば普通に観てました。期待の新人鈴季すずが所属し、ラム会長が参戦している団体だからという理由で。正直言うと今まではこの二人にしか注目して観てなかった。箱推しでは無かったのは事実。
人が何かを好きになるのってやっぱり感情を左右させられた時だと思う。ほんの些細な事でも感情に訴えかけられると弱い。少なくとも自分は。
こういった状況の中でなんとかしようと泣き言も言わずに必死に新たなチャレンジを色々やり続け実行してきた。そこに感情を揺さぶられた。
サムライのテレビマッチ終わりで視聴者に投げかけた藤本さんの言葉。しっかり届きました。その言葉をウンウンと聞くつくしさん。二人にやられました。その時に心からありがとうという気持ちが込み上げてきました。
その後も今に至るまで配信やオンラインサイン会を続けてやってくれてるおかげで、プロレス不足に陥らなくて済んでます。ようやく観客を入れての興行も再開出来てきました。とはいえ、少ない人数だったり、まだちょっと様子を見たいという思いだったりでなかなか行けない状況であることには変わりなく、都内で連日感染者が100人を超えるなど感染数に関しても予断を許さない状態。だから、まだまだ配信を続けてくれてる事は本当にありがたいです。
今アイスリボンchに入会して過去の試合(主につくしさんの試合をメインに)を毎日見漁ってますが、なぜこの時代にリアルタイムで観ていなかったのかと後悔しています。
今トップどころの選手達の若かりし頃、まだギラギラと上を貪欲にひたすらに追い求めている頃、どの試合も熱く激しく、唸るものばかり。
プロレスは長く見続けてれば見続けるほど、よく言われる点と点が線になり思い入れや感情移入がしやすくなるものである。今好きになったアイスリボンの点を線にするため過去を紐解く。それは、未来のアイスリボンへ向けた楽しみの投資であり、期待のあらわれでもある。
全女末期頃から女子プロを観なくなり、また観始めるようになってから初めて女子の団体を観に行ったのが実はアイスリボンだった。そのきっかけは世羅さんである。舞台で観た世羅さんに興味を持ち、世羅さんのプロレスが観たくなり足を運んだのである。
ここにも書いてあるがつっかさんと中島さんのベストフレンド対決はヤバすぎて引きましたね(笑)この日を皮切りにラジアントホールや後楽園も続けて足を運びました。ただ、この時女子プロの売店というシステムが分かってなかったのと、恥ずかしくて行けなかったというのもあり、結局一度も選手と顔を合わせることなく別の団体に行くことになってしまうのです…
様々な団体を巡り巡って、三年の時を経て売店という禁断の果実を食し、またアイスリボンに戻ってきた。アイスリボンの選手達が好きになった。観に行きたい。でも行けない。この押さえつけが逆に行きたい気持ちをさらに増幅させているのかもしれない。溜めれば溜めるほど行けた時の喜びはひとしおだろう。
要するに社会的にもプロレス界にも嫌なニュースが多い中、必死にプロレスでハッピーを体現してくれているアイスリボンという団体、そしてそれを創りあげているスタッフや選手達。
みんな最高だから推せるって話!