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親指シフトのキーボードとKAKASHIのサブスク解禁

親指シフトのキーボードが消えるらしい。多くの有名作家さんが、喋るよりも入力した方が早いと口をそろえる親指シフトキーボード。実物を見たことはない。それだけ一般的なJISキーボードが普及しているということなのかもしれない。「多数決」に優しさはない。少数派はいつだって淘汰されていく。10人から成るグループのうち、7人がドッジボールをしたかったら、残った私達がケイドロをしたくても存在しないのとほぼ同義で、走り回ることはあれど、ボールを当てられ追い出されてコートの外で突っ立って終わりだ。通常のキーボードで打てればいい、それまでだし、ドッジボールで楽しめればいい、それまでに過ぎないのかもしれないが、弱い者には冷たいのがこの世の常とされている。道を踏み外さない、つまずくことのない人が正解とされているのだ。その他大勢に過ぎないくせ、にと思いながらも飲み込んではアルコールの勢いに任せて路地裏の電柱で吐き出す。本当のことなんて言えば最後、吊し上げられて形がわからなくなるまで痛めつけられて放って置かれて行方知らずになってしまう。格好つけずに格好良く生きるために必要なものは、これから先もしばらく見つかりそうにないけれど、がむしゃらに走り回るその姿、ドブネズミのよう。本当は彼らみたいなバンドこそ、煙草で煙ったライブハウスの暗がりでだけ手に入るCDだけで戦い続けて欲しいのが本音でもあるが、戦い方はひとつじゃなく、正解か不正解か、こればかりは多数決では決められない。群馬に愛を、ライブハウスに灯りを。遂にサブスクリプションを解禁したKAKASHIの快進撃が始まる。

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