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今一番やさしい世界のSNSは文通アプリのレイターかも

ポッドキャスト「アシカガCAST」第781回の要約記事です。

ムスメに「レイター」について教わった

前回、Threadsはユートピアなのかという話をしました。松岡茉優の見ているThreadsは、非常にやさしい世界だったんですね。

で、わたしのムスメによると、今一番治安がいいやさしい世界のSNSは
レイターというアプリなんだそうです。

ムスメとレイターについて話をした動画を、YouTubeチャンネル「あしあとよし!」で公開しています。気づいたら2時間くらい喋っていて、ちょっと編集して100分くらいにしたんですが、誰が最後まで見るんだよという長い動画になってしまいました。

手紙を送ってもすぐには届かない

レイターは文通アプリなんですが、最大の特徴は、手紙(ダイレクトメッセージ)が相手に届くのが2、3日後と、すぐには届かないことです。手紙が相手にいつ届いたのか、読まれたのかどうかもわかりません。ムスメにはそんな文通相手が何人もいるそうです。

治安がいいやさしい世界と言ってるのは、たまたま娘のやり取りしている人がそうなだけかもしれないですよね。ただ、アプリの運営側の狙いが今のところ成功してるんだと思います。

レイターはキャッチコピー的なものが【「後で」返事ができる文通アプリ】となっていて、説明文には「だれかとつながりたいけど、よくかるSNSだと疲れてしまう。レイターなら一対一の落ち着いた会話が楽しめます。」とありました。

あえて現実の手紙のように、届くのにランダムで数日かかるようになっていて、「数日置きのゆっくりとしたやり取りを楽しみましょう」という狙いで作られているんですね。

「ちょこっと日記」などで文通相手を探す

じゃあ、どうやって文通相手を探すのかですが、いくつかの方法があります。

レイターでは、ユーザーが「ちょこっと日記」を投稿でき、それがX(Twitter)のタイムラインのように表示されて誰でも見ることができます。なので、そこで気になる人をピックアップすることができます。

プロフィール欄には、「わたしはこんな人」「すきなもの/苦手なもの」などを書く欄があります。日記で気になった人のプロフィール欄を見て、文通相手として気が合いそうな人を探せるわけです。

さらに、新規ユーザーを見られるコーナーもありますし、誰に届くか分からない「ランダムレター」機能もあり偶然の出会いを期待できます。

ムスメによると、そうやって相手を探して手紙を送って、15人に送って3、4人から返事が来るくらいの確率らしいです。

いろんな機能が「ない」のがレイターの良いところ

レイターは、その世界観を守るための特徴として、あれがないこれがないというものが多いです。

まず、扱えるのは文字だけです、画像や動画はつけられません。いいねやフォロワー数もありません。自分のアイコンもアプリが用意しているアイコンからしか選べない仕様になっています。

また、アカウント作成は不要とのことで、端末と紐づけて利用するという仕組みなんでしょう。いろんなユーザー情報を入れなくていい利点もありますし、複数アカウントの作成ができないところも良さにつながっていると思います。

公式サイトにも「自分の時間を大切にしている人におすすめ」とありましたが、ほかのSNSのように常に通知に追われることもなく、自分のペースでゆっくりとやり取りを楽しめるのが良いところなのでしょう。

課金やコイン制度もあるけれど

レイターにはコイン制度があり、例えば50コインで自由なアイコンを使えるようになるようです。手紙の編集にもコインが必要になるそうですが、ムスメは無課金でもコインに困ってはいないようでした。

月額690円のサブスクリプションもあり、課金をすると広告を消すことができます。広告はそんなに気にならないそうなのですが、日記を読む時に動画広告が出てくるから、パケット代を節約したい人にはお勧めできないかなとムスメは言っていました。

AIが相手の文通アプリもいいかも

ユーザーが増えれば治安が悪化する心配もありますが、過疎化すると楽しくなくなってしまいます。その辺のバランスを取りつつ、サービスを継続させていく、その舵取りがなかなか難しそうだなと感じました。

開発者が企業じゃなく個人名で、公式サイトなどを見ていると強い思いを持ってこのサービスを作っていることが伝わってきます。大ファンのムスメのためにも、レイターには長く続いてほしいですね。運営によるパトロールやブロック/通報/NGワードなど、治安維持の取り組みも行われているようです。

レイターでいろんな人と文通していて、実は相手はみんなAIで、人間は自分だけだった、とかだとちょっと怖いよね〜みたいなことをムスメに冗談で言いました。

でも、相手が全てAIの文通アプリがあってもいいかもしれません。AIで様々なタイプの文通相手を用意して、ゆっくりとしたコミュニケーションを楽しめるサービスです。

結局のところ人は自分が言いたいことを言いたい欲求が大きいはずなので、それを受け止めてくれて、気持ちを落ち着かせてくれたりする相手はAIでもいいのかもしれません。相手がAIだからこそ言えることもあるはずで、そういうサービスのニーズもあるんじゃないかなと考えたりしました。

アシカガCASTはYouTubeおよびYouTube Musicでも聴けます。


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↑ 実はレイターの開発者の人とやりとりすることができました。うれしいです。

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