サンリオが公式とファンがつながる創作プラットフォームを提供開始
ポッドキャスト「アシカガCAST」第762回の要約記事です。
サンリオが創作プラットフォームCharaforioをスタート
サンリオが、公式とファンがつながる創作プラットフォーム「Charaforio(キャラフォリオ)」をリリースしました。
「サンリオ」、「公式とファンがつながる」という言葉を見て、キティちゃんやシナモンなどのサンリオキャラクターの公式二次創作ができるプラットフォームができたのかと思って興奮したんですが違いました。
簡単に言ってしまうと、企業や個人クリエイターが、自分たちのオリジナルキャラクターを登録できるポートフォリオのサービスをサンリオが提供するということです。
そして、二次創作のガイドラインを公表することで、二次創作をしやすいようにして、そのキャラクターを盛り上げることを考えているのも特徴です。
今のところ、VTuberの登録が多いようです。これは、VTuber文化がファンと運営側の距離が近く、ファンと一緒にコンテンツを盛り上げていく特性を持っているためだと考えられます。
キャラクター単位でなくIP単位で登録する
Charaforioでは、「キャラクター」ではなく「IP」という言葉を使用しています。IPは知的財産の意味ですが、ライセンスなどで収益を生み出すことができる作品やキャラクターのこともIPと呼びます。
このプラットフォームでは、IPの本来の定義をベースに「オリジナルのシリーズ作品」を一つのIPとして扱います。たとえば、ピカチュウやカビゴンといった個別のキャラクターではなく、「ポケットモンスター」というシリーズとして登録することになります。
IPホルダー&クリエイター&ファンがみんななかよく
サンリオは、Charaforioを通じて、IPホルダー、クリエイター、ファンが一緒にコンテンツを楽しみ、盛り上げていくことを目指しています。
IPホルダー自らが発信するコンテンツだけでなく、ファン創作活動のガイドラインも併せて公開できるようにすることで、安心してファン創作ができるようにしています。
これにより、IPホルダー、クリエイター、ファンが「みんななかよく」コンテンツを楽しむことができます。この「みんななかよく」は、サンリオの企業理念です。
受発注機能などの機能を追加予定
Charaforioは今後、さらなる機能の追加を予定しています。その中には、Charaforio上で仕事の報酬のが完結する「受発注機能」や、ファン創作作品から派生した収益をIPホルダーとクリエイターに還元する仕組みが含まれています。
これらの機能から手数料を取ることで、サンリオはプラットフォームの収益化を図る計画なのかと推測されます。現在のところ、Charaforioの利用は無料となっています。
今は登録IPが少ないので先行者利益があるかも
現時点では、Charaforio上の登録IPはそれほど多くありません。そのため、今登録すれば多くの人に見てもらいやすく、先行者利益を得られる可能性があります。
特に、現在登録されているIPの多くがVTuber風のビジュアルであるため、異なる画風のキャラクターやIPは目立ちやすい状況です。実際に、シンプルなキャラクターイラスト風のものが目立っていると感じました。
ポートフォリオとしての機能も悪くないと思います。自由に画像や動画を貼り付けてページを作成でき、タブで切り替えて複数のページを作ることもできます。IPの紹介ページとしていい感じのページが作れそうです。
二次創作の作品を投稿できるけどAI作品はNG
Charaforioでは、ファンが二次創作作品を投稿できる機能があります。ただし、画像生成AIで作成した作品や写真の投稿は禁止されています。
投稿された作品には、公式側が投稿したものもファンが投稿したものも、コメントをつけることができます。実際に、二次創作作品に対して公式がコメントしている例も見られました。
なお、IPの登録に関しては、厳しい審査はないようです。ファンが特定のIPの二次創作をしたいと考えた場合、そのIPの登録をリクエストするフォームも用意されています。
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