Napkin AIに文章から図解を作ってもらう
ポッドキャスト「アシカガCAST」第772回の要約記事です。
↑Napkin AIについてはこちらの記事も参考にしてください
Napkin AIの概要&名前の由来
AIで図解を作成できる「Napkin AI」がある日突然話題になっていました。試したところ、NotionやGoogleドキュメントのようなドキュメント作成ツールに図解作成機能が搭載されているようなものでした。
AIの力を借りて図解を作るだけではなく、あとで人の手で図解を編集できますし、自分で図解を作ったり画像を挿入することもできるドキュメント作成ツールなんです。
Napkin AIの名前の由来は、喫茶店などでアイデアが思い浮かんだときに、その場にあるナプキンにメモや図・絵を描く行為をイメージしているんだとピンときました。Napkin AIは、チャットGPTのように対話型で文章を作る機能もあるので、名前の由来を聞いてみたところ、だいたいわたしの予想は当たっていたようです。AIによる回答なので本当に正しいのかわかりませんが。
いくつかの決まったパターンで図解を作成している
Napkin AIでのテキストからのAIによる図解作成ですが、最初はあまりいい図解ができずちょっと拍子抜けしました。絶賛する声が多くわたしの中でハードルが上がっていたのと、最初に試したお題がちょっと難しいものだったこともあるでしょう。
そして、いくつか作ってみて、用意されている図解のパターンに当てはめてバリエーションを作ってくれているだけだと気づきました。
この内容を図解するんだったら、この見せ方がおすすめという主張はありません。たくさん図解の引き出しを持っているので、その中からどれがいいかのセレクトは人間がやってくださいね、最後にデザインの微調整も人間がやってくださいね、といった感じのツールでした。
画像生成AIが作るような一枚絵を作るわけではなく、パワーポイントで作れるようなフローチャート図やグラフなどを作ってくれます。パターンはけっこう多く、16パターンぐらいの図解を作ってくれて、それぞれに色違いやデザインのテイストが違うバリエーションもいくつか用意されています。
図解は編集できるしSVGで書き出せる
Napkin AIで作成された図解は、後から手作業で編集・調整することができます。文字のサイズは4段階で調整可能で、フォントも変更できます。
図解はSVG形式で書き出すことができ、FigmaやIllustratorなどの他のツールでさらに編集することができます。CanvaもSVGの読み込みに対応していますが、わたしがテストしたところ「互換性がないか壊れている」と言われてアップロードエラーになってしまいました。なお、図解はPNG、PDFでも書き出せます。
今ではPowerPointでもSVGファイルを読み込んで編集できるらしいので、作った図解をPowerPointに引き継げるのが便利と感じる人は多いと思います。
文章全体をWeb共有やPDF書き出しできる
Napkin AIでは、作成した文章全体をオンラインで共有したり、PDFとして書き出すことができます。
共有の際は、メールアドレスで特定の人に共有するか、リンクを知っている人なら誰でもアクセスできるようにするかを選択できます。
共有は「見るだけ/コメントできる/編集できる/編集&共有できる」の4種類の権限を設定できます。
対話型AIのClaudeでも図解を作ってみた
Napkin AIは、画像生成AIのアプローチではなく、対話型AIの機能を使って図解を作っているはずです。なので、対話型AIのClaudeのSVG画像を作る機能でも、同じようなクオリティの図解を作れるんじゃないかなと思って試してみました。
最初試したときはSVGじゃなくてマーメイド記法で図解化してくれたんですが、やけに細かいフローチャート図を作ってくれました。もっと簡略化するように頼んだんですがうまくいかず、なかなかコントロールが難しいなと思いました。
そのあとまた試してみたんですが、今度はSVGで作ってはくれたんですが、ただの地味な表みたいなものを作ってくれました。
結局のところ、Napkin AIの方が図解のクオリティが高いことはもちろん、作成後の調整や編集がしやすい利点が大きいと感じました。
Napkin AIで作った図だと思われるようになるかも
Napkin AIを使う人が増えると、「これNapkin AIで作った図だよね」と気付かれるようになり、「AIを使って楽をしている」というイメージを持たれる可能性があるでしょう。
AIはいろんなものの叩き台を作ってもらう用途に向いているとわたしは考えていますが、Napkin AIは図解の叩き台を作ってもらう用途には非常に優秀なツールだと思いました。
大絶賛する声には違和感を抱きますが、確かに可能性を感じるツールです。
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