見出し画像

Apple PodcastがWebブラウザで利用可能に

ポッドキャスト「アシカガCAST」第768回の要約記事です。

Apple PodcastのWeb版が登場

Apple Podcastが、ついにWebブラウザ上で利用可能になりました。これまでiPhone、iPad、Macのアプリでしか利用できなかったサービスが、登場から12年の時を経てChrome、Edge、Firefox、Safariなどで使えるようになりました。

MacのSafariでApple Podcastを開いた画面の例

ポッドキャストの番組やエピソードをリンクで人に知らせる場合、これまではWindowsやAndroidユーザーには聴けないかもしれないApple Podcastのリンクは使わない人が多かったと思います。

今後は、そういったことを気にせずに、Apple Podcastのリンクでポッドキャストを共有できるようになったことが、Web版が登場したメリットだと考えられます。

リンクをWebとアプリのどっちで開くか

Apple Podcastのエピソードのリンクをクリックした際の挙動を調べてみました。

X上でリンクを選んだときの挙動は以下のようになりました。

  1. MacのChrome:ブラウザ上でアップルポッドキャストのエピソードが開きます。

  2. MacのSafari:ポッドキャストアプリが起動します。

  3. iPhoneのXアプリ:アプリ内ブラウザ上で「このページをポッドキャストで開きますか?」というダイアログが表示され、「開く」を選択すると、ポッドキャストアプリでエピソードが開きます。

「このページをポッドキャストで開きますか?」の画面

この挙動の違いは、AppleがSafariとiOS上ではできるだけネイティブアプリの使用を推奨しているためと考えられます。

アドレスバーにリンクを貼った場合

ブラウザのアドレスバーに直接リンクを貼り付けた場合の挙動も、デバイスとブラウザによって異なります。

  1. MacのSafariとChrome:ブラウザ上でエピソードが開きます。

  2. iPhone版Chrome:ブラウザ上でエピソードが開きます。バックグラウンド再生にも対応しています。

  3. iPhone版Safari:「このページをポッドキャストで開きますか?」のダイアログが表示され、「開く」を選択するとポッドキャストアプリで開きます。

なお、iPhone版Safariでは、そもそもApple PodcastのWeb版を開くことはできませんでした。

再生速度の調整ができない

今のところ、ブラウザ版のApple Podcastでは再生速度の調整ができません。速度の調整はポッドキャストを聞く上で重要な機能だと思うので、早く対応してほしいと思います。

Apple Podcastの自動文字起こし機能

Apple Podcastは2024年3月から自動文字起こし(トランスクリプト)機能を提供しています。Apple Musicの歌詞表示のように、ポッドキャストの内容をテキストで読むことができます。

ただし、現時点では日本語には対応していません。対応言語は英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語のみです。また、iOS 17.4以降のみで利用可能で、いまのところMac版ポッドキャストアプリやWeb版では未対応とのことです。

キーワードで検索でポッドキャストのエピソードを探せたり、そのキーワードに関することを喋っている部分をピンポイントで再生できるようになるとポッドキャストの聞かれ方も変わってくるのかなと考えています。

ポッドキャストの自動文字起こし機能が日本語に対応して、Webブラウザ版にも対応することに期待しています。

※Apple Podcastの番組の書き起こし文章の表示を希望しない場合は、Appleに問い合わせることで対応してもらえるようです

ポッドキャストの文字起こしの良い点と悪い点

今でも日本のサービスのListenでポッドキャストの文字起こしが提供されていますが、Listenではポッドキャストを配信している側が文字起こしを公開するのかしないのかを選べる親切な設計になっています。

AIによる処理 - LISTEN

このListenを以前紹介したときにも話しましたが、ポッドキャストの文字起こしには、メリットとデメリットがあると思います。情報提供が主目的のポッドキャストでは文字起こしのメリットが大きいはずですが、掛け合いや会話の空気感を楽しむタイプのポッドキャストでは、作り手側も音声での視聴を望んでいるはずです。

文字として一部だけを切り取られて拡散されると、誤解を招いたり炎上に繋がる可能性が増えてしまいます。炎上しにくい、気軽に発信できる、多少言葉が間違っていたりおかしな言い回しでも雰囲気で何とか伝わる、といったポッドキャストの良さが、文字起こしによってなくなってしまう心配があると思います。

アシカガCASTはYouTubeおよびYouTube Musicでも聴けます。


X(Twitter)でも情報発信しています

X(Twitter)でもデジタルツールやWebサービスを中心に情報発信しています。

ポッドキャスト「アシカガCAST」

「アシカガCAST」では、デジタル活用のヒントをスキマ時間で聴けるポッドキャストを月〜水の朝8時に配信しています。

https://typebot.io/ashikagacast

↑アシカガCASTを聴く方法、エピソードリストなどを教えてくれるチャットボットです。

Apple PodcastsYouTube MusicAmazon MusicSpotifyGoogle Podcastsなどで聴けますので、耳が空いているときにチェックしていただけるとうれしいです。

Audiobook.jpの聴き放題YouTubeでもお聴きいただけます。

いいなと思ったら応援しよう!

アシカガコウジ | デジタル活用ポッドキャスト
いただいたサポートはnoteの執筆、ポッドキャスト活動などのプラスとなるものに有意義に使わせていただきます。ちなみに「スキ」を押すと出てくるイラストは4種類あります。