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「年収の壁」大移動ゲーム──次のジャンプ台は160万円?
いやー、「年収の壁」ってやつも、ついに160万円に進化するらしいですよ。もうこれは「壁」というより、毎年高さが変わるアスレチックですね。
これまで「103万円の壁」でせっせと調整してきたパートさんたちは、「次の壁は160メートルです!頑張って飛び越えてください!」といきなり言われる感じでしょうか。しかも、政府は123万円案を出したばかりなのに、今度は160万円に引き上げるとか、もう何が何だか。これ、税制というより「次の壁はどこ?」っていう心理戦ですかね?
そして、この壁の高さを決めるのは、どうやら自民・公明・維新の皆さんらしい。でも維新さんは「持ち帰って検討する」とのこと。これはもう、壁の高さを決めるために壁にぶつかる会議です。
一方で、国民民主党は「こんな壁、認められない!」と反対を決定。いや、そもそも「壁」の概念をなくすっていう発想はないんですかね?減税とか給付金の政策にするんじゃなくて、なぜか毎回「壁の位置を調整するゲーム」が繰り広げられるのが、この国の恒例行事です。
で、結局この案で恩恵を受けるのは誰なのかというと、年収200万円以下の層は確かに少しは救われるかもしれません。でも、時限措置(25〜26年限定)で年収200万〜850万円の人も減税を受けられるようになっているので、「この2年だけお得ですよ!」という期間限定キャンペーンみたいな話。こういうの、国民が慣れてきて「次の選挙前にまた延長するんでしょ?」とか思い始めたら、もう税制じゃなくて政治マーケティングですね。
まぁ、壁が160万円に上がっても、結局「壁のせいで働けない」という問題が完全に解決するわけではなく、ただ「ちょっとマシになった」というだけ。これが「成長と分配の好循環」なら、ずいぶん慎ましい循環ですね。
さぁ、この「壁」政策、来年はどうなるでしょう?200万円?250万円?それとも「壁」そのものを廃止するという革命的な発想が生まれるのか。いや、それはちょっと期待しすぎですかね。