本の紹介『ペットボトルで作った 霧箱で見える放射線と原子より小さい世界』
山本海行 著
編集協力:小林眞理子/平野孝典 発行:仮説社 2023年3月
ISBN978-4-7735-0332-6-C0040 2800円(税別)
目に見えない放射線の正体を新しい視点でとらえなおす本。
目に見えない「放射線」の飛跡を飛行機雲のように見せてくれる「霧箱」をご存じですか?
本当はあなたのすぐそばに広がっている 見たことのない景色。
ペットボトルで作った「霧箱」を使った豊富な観察写真と解説で そんな景色を見てみませんか。
星景写真でも定評ある 著者 山本海行さん渾身の一冊です。
目に見えない「放射線」の発見と探究の歴史は、人類が原子より小さい世界のすがたを知る歴史でもありました。ページをめくるうちに、放射線とその極小の世界に入門することができます。
科学史をたどりつつ、たのしい実験とお話でつづられた本格的な放射線入門の本です。
本当にこんな実験、ペットボトルの霧箱でできちゃうの?というびっくりも。
興味を持ったばかりの中高生にも読んでもらえるようにと、本文は初心者の読みやすさを大切にしました。
一方、巻末の参考文献(年表含む)と解説ページは、教育用霧箱についての専門的な資料としても類をみない充実度になっていると思います。
小林は 山本さんのこの分野の研究の深まりのきっかけにかかわり、この本をいつか世に出したいという思いを共有して、仮説実験授業研究会員仲間の平野孝典さんとともに編集にかかわってきました。川崎浩さんはじめ仮説社のご協力をいただき多くの困難と年月を経てようやく出版を実現することができました。
霧箱を見てもらうと、子どもたち、大人たちからよく「これ、ずーっと見ていたくなっちゃうねえ。癒しグッズで売ってないの?これ。」なんて言われたりします。私もそう思います。時間を忘れて ぼーーーっと見ちゃいます。あえてここには動画は載せません(笑)
本では 自分で作れる簡単でよく見える霧箱の作り方も紹介しています。
気にいっていただけたらぜひ、学校図書館や 学校理科室の参考図書棚に、ご推薦をお願いします。
★お求めは 仮説社オンラインショップより 定価3080円(税込)
各地書店、Amazon、楽天などwebショップでも。
★山本海行さんのwebサイト『うみほしの部屋』にある
霧箱で見る放射線のページでは この本の関連情報や霧箱の動画もご覧いただけます。書籍には動画リンクのQRコードも掲載しています。
★共著『きみは宇宙線を見たか』 の紹介noteもどうぞ
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