投票率から見る財務省解体デモについて感じる違和感。

怒りの気持ちはわからなくもないが・・・

物価が高い、税金が高い、政治家が寝ている、仕事をしない、お金をこっそりもっていく、首相が頼りない・・・こうした嘆きをネット、報道、ラジオで叫ばれているように感じます
勤務先など生の肉声ではあまりききませんが、兎角暮らしにまつわる不満は匿名性が確保された場所では怒りの表現を散見します。

たしかにワタシも物価が高い+消費税で出費の重みを感じることがよくあります。せめて減税でもしてりゃあな、もう少し余裕が・・・と残高を眺めているわけです。 そして特に最近目についたのが財務省解体デモというイベントでした。ワタシはこれに強い違和感を感じるわけです。というか怒りの感情でしょうか。これについて書いておきます。

税金を無駄にしているのは政治家や組織・・・なのか?

結論から言うと、まず有権者である我々が先に税金を無駄にしている。
選挙なんて行っても変わらない、意味がない、だれを選んでも同じ
そういう先入観を持たされたのかはわかりませんが、結局前回の衆院選では投票率55%という、およそ半分の有権者は与えられた権利を放棄して日常を送っているわけです。
選挙にかかる費用をわかってやっているのかはわかりませんがこの状態で政治家の先生方に真面目さを求められるものなのでしょうか?求めてもいいのでしょうか、というか気に入らなければさっさと選挙で落としてしまえばいいものをわざわざ続投させてしまっているのが私たち有権者なのです。
そんなのできないって、選挙に行ってない人たちも動員すればどうなるかわからないですし、政治家も数を獲得したら喪失をおそれてそれなりに仕事をしなればならなくなるのです。組織票で甘い汁を吸いたい人も後回しになるかもしれんのです。
社員を解雇するのは難しいけど政治家は民意の気分一つで食い扶持を失うリスクがあるのです。ですが今は選挙に行く人の絶対数が少ないのでそのリスクを恐れている政治家は・・・少なくともニュースで見ている限りヘラヘラしていたり緊張感がないので感じていなさそうですよ。有権者はナメられているんだなと感じます。

適当に拾ってきたデモ動画からかいつまんでもデモの脆弱性が見え透いてしまう。

議論のテーブルについてない人たちの声を聞く余裕などありません。
若者の投票率は20代で30%程度だそうですから70%の人は”別にどうでもいい”と思っているわけです。そんな層から「税金を適切に扱っていますか?」
なんて寝ぼけているのか?としか言いようがないのです。お前らも似たようなもの=政治のレベルは国民のレベルというように表裏一体なんですよ

まずは有権者の方が権利と義務を果たすのが最優先事項なのではないでしょうか。たしかに選挙に行かない、だれかわからない5000万人に選挙の重要性を説いて足を運ぶ説得をするのは難しく、一個の勢力や個人をたたく方がはるかに楽かもしれません。でもだからって税務省解体デモだなんてセンスのないことはやめてほしい。確実に実施されてきた権利を行使する場をないがしろにし続けてきた私たちが招いた結果なのです。ネットの声では当事者意識がなく、まるで誰かにハメられたかのような言いぐさでムッとしてしまいます。(テレビやメディアで洗脳したという側面もありますが、投票に行く権利をはく奪されたわけではないのでやはり自分たちが調べて動くしかないのです。)
納得いかなければ選挙を通して民意を反映させなければならないのです。
そういった場を設けられているのにそれを飛び越えて相手に品性を求めるようなデモが発生してしまったということは非常に嘆かわしいわけです。情けないです。

でもいいところもあったデモ

参加者が冷静に動いている、点字ブロックを確保している
デモではありませんがワタシの地元で、市長が暴力団の献金受領していたとすることを糾弾する街宣を見たことがあるのですが妨害勢力とおぼしき集団は主張者の声を遮り通路や点字ブロックをふさいで差別がどうの叫んでいましたから。ただの暴徒ではなくちゃんと各自が目的をもって動いているのはとてもいいと思います。が、怒りをぶつけるのは組織にではなく政治のコントロールをなまけている有権者からです。怒りでは聞いてもらえないから冷静に自分の持っている、与えられた権利はただの飾りではないということをなんとか共有出来たらいいなって思います。

長く書いたけど言いたいことはただ一つ

選挙があるじゃん!行けばいいじゃん!以上です。





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