オーディンの祝祭攻略 1_3大戦略
みなさまおはこんばんちわ。灰銀です。
というわけで今回は前回の続きからいきましょう。
■オーディンの強い戦略を知ろう
全拡張入りのオーディンにおける高得点を狙える戦略は大きく分けて3つだと思っています。〜3人戦までは、他PLと戦略が被らないように調整することで、足の引っ張り合いを避け互いに点数を伸ばす動きが可能です。一方で4人戦では戦略の取り合いになるので全体的に点数が伸びにくくなります。4人戦限定でアクションエリアのコピーマスが増えるのである程度は軽減されますが、どうしてもアクションエリアは狭くなるので、その点は考慮が必要です。では、3つの戦略をまず紹介して、それぞれについて詳細を書いていきましょう。
(1)マル島探検ルート
(2)職人倉庫+商船ルート
(3)職人倉庫+家畜(早期羊繁殖)ルート
名前の通りの戦略なので、サクッと詳細に移ります。
(1)マル島探検ルート
1R目にラスト1ワーカー造船&探検を活かしてマル島を獲得するルートです。マル島に行く目安としては、本島(個人ボード)とマル島とで合わせて4金収入が見込める場合です。マル島は本島と同様の素材(木、石、鉱石)が全て出る上、オリジナルの1マスタイルと、祭壇(灰色タイル)が獲得できるため、以降のアクション選択の幅が段違いに広がります。
マル島ルートでは、
1R目にマル島獲得、
2R目にマル島の全ボーナス埋め、
3R目にリムリック/ビュルネイ/フエゴ諸島のいずれかを獲得&ボーナス埋め、
4R目にウェックスフォード獲得
と進んでいきます。
6R目に全収入埋められるように動けると+36点なのでこれはやっておきたいところです(6R本島収入マックスはどの戦略でもやっておきたい動き)。マル島ルートでは最初に獲得した捕鯨船、途中4wk建設(または購入)で獲得するドラゴン船を使って捕鯨・略奪を併用して行くことになるので、ダイスを振る回数は比較的多いと思います。フルにダイスを活用していく場合は若干ギャンブル味が強くなる戦略と言えるかもしれません。
捕鯨や略奪で資源を吐き出さずに済んだ場合は4wk建設が多めに打てる可能性があるので、より点数が伸びやすくなります。単純にマル島と本島合わせて毎ラウンド木と石と鉱石が2つずつ出るだけで強いので、その時々で点数が伸びる動きを心がけたいですね。マル島からのボーナスで4マスの肉が出るため、食料に困ることは少なめです。
(2)職人倉庫+商船ルート
続いて職人倉庫を早期に建て、商船を使って3wkの特殊タイル購入を主軸にしていくルートです。職人小屋の種類にもよりますが、1R目から3金収入が確定できる場合はオススメです。この辺りの確実性は収穫チップにもよると思います。
1R目に商船と職人倉庫を建て、
2R目にアイスランドを獲得してボーナス埋め+5金収入
3R目にリムリック/ビュルネイ/フエゴ諸島のいずれかを獲得&ボーナス埋め
5R目にコーク獲得
と進んでいきます。6R目に本島18金収入を目指す動きはマル島ルートと共通です。2R目に獲得したアイスランドは、その後は終盤まで放置します。と言うのも、中盤に無理してアイスランドの収入を伸ばすよりも、他の島の収入・ボーナスを優先した方が最終的に伸びますし、アイスランドを空けておけば終盤のタイル置き場になるからです(ボーナスを取ろうとすると5金収入は比較的楽、と言うのもあります)。同じように他の島もまずはある程度の収入とボーナス確保を最優先として、全埋めは終盤でOKです。
中盤以降は職人倉庫と島とから得られるボーナスによって1番確率の高いアクションを選択しつつ、3wkで特殊タイルを購入していき、本島を埋めていきます。商船ルート被りがいた場合は金に物を言わせて家畜購入+移住に移るのも良いかもしれません。また、コークのボーナスで日頃余りがちな倉庫(木と石を置けるやつ)が取れるので、お金で特殊タイルを取りつつ余った資源で点数を伸ばすロハスな生活ができると点数が伸びるという面白い戦略だと思っています。
(3)職人倉庫+家畜(早期羊繁殖)ルート
最後に、早期に職人倉庫を建て、家畜の繁殖を始めるルートです。これはランダム収穫で1R目に1−3、1−4が出ている時のマル島ルートの鉄板である4wk山岳に対するカウンターとしての動きを兼ねるので、関係性を書いておきます。
収穫が3、4の時、4wk山岳+2つを2段階アップグレードするとマル島ルートは4金収入が確定して強いので、スタートPLはそう動くことが多いです。そうすると山岳は残り3個で、2wk山岳で2金と鉱石、武器2枚が取れます。そのお金で羊を飼うと言う感じです。この場合職人倉庫は2R目に建てることになります。
1−2R目に職人倉庫と羊2頭を獲得し本島2金収入
3R目にリムリック/ビュルネイ/フエゴ諸島のいずれかを獲得&ボーナス埋め
と、序盤以外はほとんど決まっていません。あとは他PLの動きを見つつ6Rに18金収入が出るように動いていきます。馬を除いて、3頭目以降の家畜は持っていても点数効率が低いので、1wk家畜市場で解体するか、アップグレードするかして本島や島ボードに置ける状態にしていきましょう。豚はロングハウスにミチミチに詰め込むと良いと思います(笑)。埋めるためのタイルは半自動的に増えるため、職人倉庫のボーナス次第で早いうちに4wk建設と移住に移行できる点も自由度が高く優秀と言えます。一方で、やるべきことがはっきり決まっていないため、3つの戦略の中では最も上級者向けなんじゃないかと思っています。
■共通して言えること
いずれの戦略を採った場合でも、初期および途中でプレイした職業カードにもよりますが、2、3人戦では200点前後で競る事ができる気がします。戦略がバッティングした場合はお互い点数が伸び悩む結果になるので、被らないように心がけたいですね。
上記の3つの戦略は、オーディンで点数が伸びやすい基本的なルートですが、絶対に毎回同じようには動けません。相手がいることですし、初期の職業によっては狙いが被ることも大いにあるでしょう。そうなった時に思い出して欲しいのが(0)で書いた「ワーカーのやりくり」という意識です。戦略が被った場合は、戦略を外していくことも重要ですが、かわしていく意識も重要です。4wk建設したPLはその船を移住に回していきたいはずなので、先行して2wk移住を取ると牽制になるでしょう。相手も移住しようと思ったら3wk、4wkが必要になるからです。相手とのwk消費差は2以上、残りの動きで相手と同様のwk消費に抑えればまず次ラウンドのスタートプレイヤーを取れるでしょう。相手のやりたいことを先に取ると、相手は他の動きをするか、+αのワーカーを消費してやりたかったことをせざるを得ません。
このように、相手の手持ち資源で4wk建設ができるか、相手に移住する余裕があるか、移住したがっているか、等を想定して動いていくと、中盤は伸び伸びプレイできるんじゃないかと思います。終盤ですか?終盤は4wk建設、各種移住、ロングハウス建設の争奪戦です。頑張ってください(笑)。
■外道を征く
はい、上記の3ルートがオーディンの王道とするなら当然外道が存在します。それが「とにかく探検ルート」です。2金収入を出したあとは本島には目もくれず、島を取って埋めてを繰り返していきます。マル島があると資源に困らないので暴れ回ることがあります。散々島を取ってそのボーナスで甘い汁を啜ったあと、7R目になって徐に本島の減点だけを埋めて「200点ですね^^」とか言い出すわけです。
収入の埋め方に全く触れていなかったのですが、収入を増やしたい場合、そのマスまでの左下のマスが全て覆われる(或いは覆われている)必要があります。よってこの戦略では、7R目の減点を埋める動きの際も「収入の書いてあるマスを避けて」他のマスを埋めるのです。本島の左下がスカスカで、右上だけみっちり(ただし収入は空いている)というのがこの戦略です。
200点出るなら強いじゃないか。なぜこれが外道なんだ。というと「他の人が取れるはずだった探検ボード(島)」を軒並み奪っていくからです。結果他のPLは取れる島がなくなり、4wk建設、移住を取り合うことになります。したくもないバッティングを繰り返し、探検ボードを独占したPLだけが大量のボーナスをアップグレードして島を埋めてニコニコしている状態になります。あまり気分の良いものでもないので、この戦略を採る場合はお覚悟を。
■まとめ
オーディンの強い戦略、ルートについて紹介しました。ランダム収穫の女神がどう微笑むか、職人倉庫が何か、収穫チップ(マーカー?)の種類、そして手番順。それらによって微修正は必要ですが、今回紹介した3つの戦略はいずれも強力なものだと思っています。慣れてきたら追加の島を取ったり、いつ得点行動するのかなど、自分なりにアレンジしてみるのも良いと思います。
なお、灰銀はそこまで伸びませんが、強い方々は2人戦で250点とか行くそうです。恐ろしいですね。
では、次回(2)オススメの島編でお会いしましょう。