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エピックゲームズの戦に向けた準備

米エピックゲームズ社の人気ゲーム『フォートナイト』が、8月13日に「アップストア」と「グーグルプレイストア」から削除された。

◯なぜ削除されたのか?
 一言でいうと、エピックゲームズ社が規約を違反したからだ。

◯その規約とは?
 アップストアやグーグルプレイストアで配信しているゲームの課金は、各アプリストアの決済システムを使うことになっている。そして、その課金額の30%を手数料としてアップル、グーグルが徴収することになっている。エピックゲームズは、この30%が高いということでゲーム内に独自の決済システムを作ってしまったのだ。

◯健闘しているエピックゲームズ
 この喧嘩、どう考えてもエピックゲームズに勝算はないだろうと誰もが思っていた。現に、アプリ削除によって、フォートナイトのDAU(日間アクティブユーザー数)は60%以上減少したと言われている。

しかし、エピックゲームズもなんの策もなく感情的に喧嘩を売ったわけではなさそうだ。

アプリが削除されたらすぐに訴状と一緒に、アップルが1984年に出したCMのパロディを公開したのだ。

その内容は、独裁者が演説するスクリーンに向かってハンマーを投げつけるというもの。元となったアップルのCMは「Macのわかりやすい操作が、当時のわかりにくいインターフェースから人々を救う」という意思を表現したものだったが、今度はアップルが批判される側になってしまった。

そして、エピックゲームズのオリジナルストアでは、5000円以上する新作ゲームが発売日から24時間限定で無料配信をしている。その発売日は、フォートナイトが削除された8月13日、その日なのだ。これは、かなりの準備をして戦略的にアップルに喧嘩を売ったとしか言いようがない。

◯フォートナイトの思惑
 フォートナイトの最もディープなユーザーはPC,PS4を使ってプレイしているようだ。スマホでは容量的にも大きく、操作性もあまり良くない。つまり、スマホのアプリストアからの売り上げにそこまで依存していないのではないかと思われる。

エピックゲームズの本当の狙いは、「オリジナルストアを宣伝する」ための反アップルキャンペーンだったのではないか?アップル税に反旗を翻すことで思いっきりニュースになり、オリジナルストアを普通に広告するよりも注意を集め、一気にユーザー数を増やそうとしたのではないか?

この喧嘩、どんな結末を見ることになるのか。。。

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