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第96回アカデミー賞授賞式、日本の2作品『君たちはどう生きるか』『ゴジラ-1.0』受賞を「君たちはどう思うか」
今回のテーマは、第96回アカデミー賞授賞式回顧である。
今回取り上げるのは、コラム連載始まって以来毎年恒例のアカデミー賞授賞式(以下オスカー)の様子を筆者なりに振り返りたい。
筆者の家庭は、90年代からWOWOWに加入している。
とにかくオスカーをパフォーマンス含めて存分に楽しむ習慣がある。
ただ日本時間の関係上、自宅で仕事する筆者だけの楽しみだが。
事前から今年のオスカーは『オッペンハイマー』が何部門とるか?
が話題の中心であった。
13部門候補は
作品・監督・主演男優・助演男優・助演女優・作曲・撮影・編集・脚色
衣装デザイン・美術・メイクアップ&ヘアスタイリング・録音
筆者は、まだ『オッペンハイマー』を観ていない。
日本公開は3月29日。
鑑賞する理想はIMAXである。
グランドサンシャイン池袋の試写で観た人達がネタバレ無しの感想を出し始めている。
筆者も公開されたら早めにIMAXへ行く。
4月中にコラムにしたい。
だから、賞毎に短評を交えながら、最後に総括してみよう。
(長いので、興味のある部門だけ読みたい人は目次を使って飛ばせます)
オープニング
オスカーの放送局は全米三大ネットワークの1つ、ABCである。
司会はABCの深夜トーク番組『ジミー・キンメル・ライブ!』の
ジミー・キンメル(1967年11月13日生れ)だ。
2017、2018、2023に次ぎ4回目の大役。
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司会としての見せ場はこの時間帯に凝縮されている。
候補に惜しくもならなかった『バービー』の出演者(マーゴット・ロビーとライアン・ゴスリング)にも言及した。
2023年のアメリカ映画業界の1番のニュース。
AI導入と配信会社の台頭による新しい労働対価をめぐる争いが起きた。
AIのデータをとった時間だけのエキストラのギャラでは生活できない。
組合の殆どが無名俳優だ。
使用されたデータを雇用として人間的に扱って貰えるのか?
人件費を不当に削られると懸念した。
経営側にとって特に厳しかったのは労働組合との交渉が決裂したことだ。
先にWGA(全米脚本家組合)がストライキを起こした。
それに同調したのが組合員が更に多いSAG-AFTRA(映画俳優組合・米テレビ・ラジオ芸術家連盟)である。
経営側の譲歩をひき出せるまでに5ヶ月間と時間がかかった。
コロナ禍同様に制作の進行が滞った。
ジミー・キンメルが指摘したのは、ストライキ期間収入がなくなった組合員の支援をスティーブン・スピルバーグとケイト・キャプショー夫妻が行ったことだ。
スティーブン・スピルバーグは監督組合なので関係はないが、妻は俳優なので他人事ではない。
このようにストライキは組合員の中で稼いでいるトップクラスの俳優の支援が動きとして目立った。
トム・クルーズも番宣来日を断念するほど、組合活動を重視した。
『ミッション:インポッシブル/デッドレコニング…』はAIと戦う内容だ。
もう一つの指摘は、脚本家と俳優が仕事をしなかったことで他の業種にも影響を与えてしまった。
他の組合の人達も壇上に上げてお互いを労う拍手をした。
しかし、素直にスピルバーグを賞賛する立場では行かなくなった。
ユダヤ人の国イスラエルの行為をどう扱うのか?
その事については国際長編映画賞で触れていこう。
最初発表する部門は例年通りである。(以下受賞者は太字で表記)
助演女優賞
ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 : メアリー・ラム役
エミリー・ブラント
『オッペンハイマー』 :キャサリン・"キティ"・オッペンハイマー役
ダニエル・ブルックス
『カラーパープル』 : ソフィア・ジョンソン役
アメリカ・フェレーラ 『バービー』 : グロリア役
ジョディ・フォスター
『ナイアド 〜その決意は海を越える〜』 : ボニー・ストール役
プレゼンターは
前回受賞者のジェイミー・リー・カーティス
(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)
2018年のレジーナ・キング(『ビール・ストリートの恋人たち』)
1961年のリタ・モレノ(『ウエスト・サイド物語』)
2013年のルピタ・ニョンゴ(『それでも夜は明ける』)
1980年のメアリー・スティーンバージェン(『メルビンとハワード』)
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