資産運用業界の「まったり高給」は真実か?
「アセマネ=まったり高給」とは、しばしば言われていることです。
「泥臭い営業もなく、定時退社。基本的に東京勤務で金もいい」と2chでは楽園のように描かれることもありましたが、一体どの程度当てはまっているのでしょうか?
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給与について
有価証券報告書から、日系運用会社の平均年収を計算してみると、700万円台から1,000万円を超えるところまで、会社によってかなりのばらつきがあります。他の日系企業に比べたら高め……と言ったところでしょうか?おおよそ、30代のうちには年収1,000万を超えるという企業がほとんどのようです。
「まったり度」について
肉体的にはそこまできつくないようです。朝は早いですが、残業も多くなく(18時から20時には大抵帰社できる)、組織もフラットなところが多いため、居心地は良いようです。
時間的に余裕もあることから、早稲田や一橋などの夜間大学院に通っている人も多いようです。しかしながら、巨額の資金を動かす仕事ゆえに、投資判断を行うファンドマネジャーや売買執行を行うトレーダーの精神的な負担は大きいという声も聞こえます。
年収3,000万円でも夜7時には帰れる?「外資系運用会社」の実態
年収3,000万円というと、激務の職場をイメージするかもしれないが、前回の記事でご紹介したように、外資系運用会社の場合、それをワークライフ・バランスと両立しつつ達成できる。
外資系運用会社の夜はいたって早い。大体夜6時くらいになると人が帰り始め、7時にもなると、オフィスに残っている人の割合は2割くらいになる。
それで本当に年収3,000万なの? と思うかもしれないが、30代のフロント職(営業、運用)のVP(課長)クラスであれば、年収2,000万円以上は十分に可能だ。そして、1ランク上のDirector/SVP(部長)クラスだと、年収は3,000万円を優に超える。
もちろん、外銀(証券会社)と類似のポジション同士で比較すると、外銀の方が明らかに多いのだが、他方、国内系の金融機関や商社と比較すると、明らかに外資系運用会社の方が多い。
さらに外銀と比較すると、年をとっても働きやすいし、クビになるリスクは相対的に低い。そう聞くと、外銀一辺倒の就活生も、少しは外資系運用会社についても関心を持ってもらえるだろうか?
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